ハイブリッド:iC3Dソフトウェアをアップデート

2024年8月5日

ハイブリッドソフトウェアは、多数の新機能が追加され、昨年 10月に発表された Capture 3D技術が組み込まれた iC3D 3Dパッケージングデザインソフトウェアのバージョン10をリリースした。

Capture 3Dは、主に正確なシュリンクスリーブの作成を目的とした、2Dアートワークを3Dモデルにマッピングする方法である。この技術は、2022年に倒産した Quadraxis社が開発したものを、Hybrid Software社が取得し、開発したもの。

当時、Hybrid Softwareの共同社長である Nick De Roeck氏は次のように述べている。「Quadraxisは 19年の事業運営の中で、シュリンクラベル、エンボス加工金属、熱成形プラスチックパッケージング用のグラフィックデザインの歪みを容易にするために、3Dモデルのキャプチャを簡素化する独自の技術を開発しました」。

Capture 3Dは、グリッドパターンを印刷し、そのグリッドをモデルの周囲に縮小し、360度カメラシステムで結果をキャプチャすることで動作する。これにより、アートワークをグリッド上にマッピングし、収縮を補正して、リアルな3Dプレビューを作成することができる。

iC3D 10は、金属缶用の歪みソフトウェア Capture 3Dと統合された新しい高度な歪みテンプレートを獲得し、ユーザーはスキャンしたモデルデータを選択し、歪みグリッドのパラメータを設定し、自社のPackzソフトウェアで使用するデザインを生成できるようになった。これにより、金属缶パッケージングのデザインワークフローが改善されるはずである。

3Dグラフィックス担当ハイブリッドソフトウェアビジネスマネージャーのヒース・ルエトケンズ氏は次のようにコメントしている。「最近買収した Capture 3Dテクノロジーとの深い統合により、缶とパッケージングコンバーターの両方に対する包括的なソリューションスイートが強化され、バリューチェーン全体から信頼される高品質なツールスイートを提供できるようになりました」。

また、iC3D 10では、素材の OpenGL標準ビューアレンダリングが改善され、よりリアルなビジュアルが実現した。ソフトプルーフィング用のツールが含まれており、安全なウェブブラウザを通じて顧客からのフィードバックを受け取ることができる。Hybrid Softwareのワークフロー制作スイート、CloudFlowとの統合も可能である。

また、変換ツール内に新しいオプションが追加され、体積情報を入力することでモデルのサイズを調整できるようになった。これにより、体積計算に基づくスケーリングが可能になり、正確なボトルモデルの作成プロセスが改善されるはずである。

また、ハイブリッド・ソフトウェア・グループは、2024年 6月 30日までの同会計年度上半期の中間報告を発表した。それによると、前年同期比で 2,490万ユーロから 2.690万ユーロへと収益が増加している。調整後の純利益は 136万ユーロから 399万ユーロへと増加している。ハイブリッド・ソフトウェア・グループの CEOであるマイク・ロットンボーン氏は次のようにコメントしている。「2024年度上半期、ハイブリッド・ソフトウェア・グループはすべての事業セグメントで収益を伸ばし、好調な業績を収めました」。

詳細については、ic3dsoftware.comをご覧ください。

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