誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(70)★★ タンガーミュンデ Tangermünde -1-

ザクセン=アンハルト州のタンガーミュンデ(Tangermünde)をご紹介します。

場所はハノーファーとベルリンを結ぶ鉄道の真ん中あたりにシュテンダールがあり、そこから少し東南に下ったところです。

その部分を拡大してみると・・・シュテンダールから約 10kmほど東南に位置したところ、エルベ川の河畔にあります。都道とバスの路線があり今回私はバスで行きました。地図で言えば B188に沿って走り(薄青の路線)エルベ川に突き当たったところから南下するルートです。

Tangermündeという地名は「Tanger川の河口」という意味で、Tanger川がエルベ川に対して流れ込むところ(河口 Mündung を開いているところ)ということです。他にも Angermünde、Ueckermünde、Travemünde、Weichselmünde などいくつかの事例があります。

今日の Tanger川の河口は観光船の船着き場やヨットクラブのヨット繋留所として利用されています。非知名度の★は・・・日本人でタンガーミュンデと聞いてピンとくる人は僅かでしょう。ドイツ人でもそう多くはないような気もしますが、それでもいくつかの特徴的な観光スポットもあり、旧東独時代からそれなりの集客能力もあったことから★★にしておきます。

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
市の公式サイト
観光案内サイト

この町には 1997年 11月 7日に訪問したことがあります。東西ドイツ統一からまだ 10年経っておらず旧東独の本格的な復興は漸く始まったばかり、小さな田舎町ではまだまだ予算が回ってきていなかったような状況でしたが、戦災を免れたと思われるこの町は、旧東独の経済状況から傷んだ家屋などは散見されるものの、比較的状態もよく活気もあったように記憶しています。

この町で印象的だったのはラートハウス。小ぶりな建物に細かい煉瓦細工が施された非常に美しい建物で、これを再び見たいというのが今回この町を再訪した大きな動機になっています。

Lange Strasseの延長上に聳え立つ St.Stephanが見えています。この町は観光ターゲットとして人口 10.000人規模の地方都市として賑わっているように思いますが 1997年当時の人口は 13,000人前後に対して 3,000人ほど減少しています。当時の Lange Strasseには「まだ普通の人々の暮らし」があったように思います。

★★ タンガーミュンデ Tangermünde -2- に続きます

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