drupa 写真速報(9):Hall 3 Sitech(台湾のインクメーカー)【必見】

【Hall 3 Sitech(台湾のインクメーカー)】

先般訪問してきた台湾の真面目なインクメーカー「Sitech」・・・採算度外視でひたすら規模の拡大とシェアの拡大に走る中国メーカーとは異なり UVインクと水系ラテックスインクに絞って開発・生産をしています。

ここで彼らが開発したと主張するのが「乾燥工程が不要な水系インク」!え、そんなアホな?何を言ってるんだ?理屈は「水分が減少すると活性化する架橋剤が仕込まれており、水分が飛んだり紙に浸み込んだりすると華僑が始まる」というもの。UVの開始剤とは異なり安全で hazard warning markなどは不要。food safeかどうかは要確認。50mまでの線速ならノンコート紙にもコート紙にも撃てる(下の写真参照:左がノンコート紙(普通紙)右がコート紙)。

但しフィルムのような、そもそも水分を吸収しないメディアの場合は乾燥装置が必要とのこと。線速 50mというと通常の連帳機や軟包装機では150~200mもあるので対応できないが、枚葉機だと可能性はある。また乾燥工程が不要というメリットを活かすために、連帳機でもジョブによっては線速を落として乾燥機のスイッチを切ればいい(通常のジョブは乾燥機を使う)・・・みたいなことも考えられるかも・・・

この話は誰にしても俄かには信じてもらえず、実際開発者の Jasen Wu氏自身が驚いたという代物!ということで、10月の東京パックにシングルパスのテスト機を持ち込んで実演するとのこと。是非、来場して実際のモノをご覧ください。

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