忘れないうちに・・・大事な話(かも):PFAS

柔らかいインクチューブで存在感を示す八興(Eightron)が欧州の代理店「NISHIYAMA EUROPE」のブースに製品群を出展している中で、ちょっと気になる話を聞き込みました。フッ素化合物の規制の話で、有力製造メーカーの3Mは2025年までに生産停止を宣言しているそうで、各社その対応に追われているそうです。同社も対応を急いでいるそうです。

詳しくは専門家や、社内の環境関連部門にお問い合わせ頂ければと思いますが、ググってみるとこんな感じです(ちなみに ChatGPTではまことしやかな出鱈目な答えが返ってきました、ダメです(笑))

欧州化学物質庁、欧州各国がPFASの規制案を提出と発表
発表日:2023.01.13

欧州化学物質庁(ECHA)は、デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの各国当局が、欧州連合(EU)の化学物質規制であるREACHのもと、ペルフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル酸(PFAS)を規制する提案をECHAに提出したことを発表した。過去3年間、同5か国の当局は、さまざまなPFAS、その用途、およびそれらが人々や環境にもたらす可能性のあるリスクについて調査してきた。また、これらの物質の使用に関する証拠を収集するために2回のパブリックコンサルテーションを実施し、受け取ったすべての情報を検討した。同庁は同提案の詳細を2023年2月に公表し、その後、同庁のリスク評価委員会と社会経済分析委員会が、提案された規制がREACHの法的要件を満たしているかどうかを確認し、科学的評価を行う。同2委員会はREACHに従いまとめた意見書を欧州委員会(EC)に提出し、ECはEU加盟国とともに規制の内容を決定する。

欧米のPFAS規制の動向
2023年02月03日更新

2019年のストックホルム条約(POPs条約)のCOP9(第9回締約国会議:Conference of the Parties)で、PFOA(Per Fluoro Octanoic Acid:C=8)が附属書A(廃絶物質)に特定されました。PFOAに関する対応などで多くの日本企業の関心がこの決定の前後に一気に高まりました。

類似物質のPFOS(Per Fluoro Octane Sulfonic acid:C=8)は2009年のCOP4で附属書B(制限物質)に特定されています。さらに、2022年のCOP10でPFHxS(Per Fluoro Hexane Sulfonic acid:C=6)が附属書Aに追加されました。

このPOPs条約の動向を加速するように、アメリカやEUでは、より広範囲にPFAS(Per and Polyfluoroalkyl Substances)とその塩及び関連物質の規制強化がされてきています。

PFASに関する規制の動きが速く、物質名も類似しており、戸惑いが広がっています。
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これだけなら、私の専門外でもありますし、また日本メーカーの環境部門は一般にしっかりしているので「そうなんですか」・・・くらいの受け止めでした。ところが・・・

私が駐在していた北ドイツのリューネブルク市の、当時の経済振興局長で、工場進出の際に随分お世話になった人と旧交を温めるべく食事をしていた時のこと。女性二人が写っている写真の右の人はお嬢さんで食品関係会社の品質管理部門に勤めているのですが「どう、最近仕事の方は?」との投げかけに「いやあ、もう毎日 FPASの対応でてんやわんや!」・・・とのことです。

まあ、食品分野なのでことさらセンシティブなのかもしれませんが、通常の仕事ルート以外の筋からこういう話を聞くと、ちょっとホントに大変なんだな!という気がしてきます。ちょっと感度を高めた方がいいかもしれません。

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