- 2023-2-8
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さて、これまで何度か見に来たバウハウスのデッサウ校舎はさておき、逆に長年気になっていた本来の市街地の方を探索する機会が 2022年 5月に訪れました。
ドイツ帝国成立時に、その構成国のひとつとしてのアンハルト公国の首都（residenzstadt）だった訳ですから、相応の期待値を以って探索したいと思います･･･とか言いながら、例によってあまり下調べはして来なかったんですが（笑）
右の航空写真はクリックすると拡大しますが、拡大してもあまりよくは分からないと思われます（笑）左上方に小さく[DB]のマークがあるところが駅で、そこから東と南の方に市街地が広がっています。
路面電車もあるのですが、まずは南に向かって歩き出すことにします。
デッサウ生まれの左翼政治家の名前の付いた通り。Friedensplatz（平和広場）は旧東独にありがちな広場の名前ですね。
「デッサウ・アンハルティッシュ劇場は、演劇、音楽劇（オペラ、オペレッタ、ミュージカル）、バレエ、コンサート（アンハルティッシュ・フィルハーモニー）、人形劇を扱う総合的な劇場である。
デッサウの演劇活動は、長い伝統を誇っている。1794年には早くもデッサウに常設の劇団があった。最初の会場は Fürstliche Reitbahn、最初の劇場監督は Friedrich Wilhelm Bossannであった。アンハルト・フィルハーモニー管弦楽団もこの時に設立された。
1798年には、Friedrich Wilhelm von Erdmannsdorffによって最初の劇場建築が建てられた（ヴェルリッツ公園）。1810年、レオポルト3世フリードリヒ・フランツ公が、戦争の結果、財政的な理由で劇場を閉鎖すると、アマチュアプロジェクトであるソシエテ劇場が再び短期間のうちに重要性を増した。1855年（再建）と 1922年の2度の火災を経て、再び Fürstliche Reitbahnが会場になった。
3年間の工事を経て、1938年に現在の建物が完成した。当時としてはアルプス以北で最大の 1250席の舞台である。建築家は Friedrich Lipp（1882-1957）と Werry Roth（1885-1958）である。1938年5月29日、アドルフ・ヒトラーとヨーゼフ・ゲッペルスが出席し、オープニングが行われた。オペラ「Der Freischütz（魔弾の射手）」が上演された。
1944年5月30日のデッサウ大空襲でほぼ全壊した後、1949年に Willy Bodensteins（1949年から1968年まで芸術監督）の指揮でモーツァルトの「魔笛」の演奏を目標に再建され、再オープンした。1945年、残された劇場スタッフは、仮の稽古場と公演場所を見つけ、11月から再び稽古を開始した。12月にはベートーベンの「フィデリオ」の初演が行われた。その後、Willy Bodensteinsが芸術監督兼総監督に就任した。
1994年、それまでLandestheater Dessauと呼ばれていたこの劇場は、Anhaltisches Theaterと改名された。2013年、ザクセン＝アンハルト州政府による国家補助金の大幅削減により、劇場の存続が危ぶまれることになった。3つのセクションを閉鎖しても、削減目標を達成することはできなかった。2014/2015年シーズン以降、デッサウ市による契約更新は行われなかった。
現在では、約1100人の観客を収容できる劇場となり、ドイツで最大級の回転舞台を備えている。2013年10月、この総合的な劇場はドイツ文化評議会の「文化のレッドリスト」に掲載され、絶滅の危機に瀕しているものとしてカテゴリー2に分類された。」（独語 Wikipediaの DeepL翻訳）
Rote Liste Kultur（略してDie Rote Liste）は、ドイツの文化団体の統括組織であるDeutscher Kulturratが、危機に瀕した文化施設や閉鎖された文化施設に注意を喚起するために行っている活動である。6年間継続して発行されたこのリストは、文化施設を取り巻く状況が良い方向に進展したため、2018年の第30号をもって廃止されました。2020年、コロナが大流行し、文化施設に対する脅威が再燃したため、「レッドリスト・カルチャー」に続き、「レッドリスト2.0」として復活した。
ドイツでも、地方の美術館や博物館などは来訪者も少なく、地方自治体の財政難などもあって閉鎖の危機に追い込まれているものが多数あるようで、それをリストにして警告・注意喚起をしているということのようです。次のターゲットは、このカテゴリー１を、閉鎖前に訪問することかな･･･
