- 2018-8-8
- トピックス
かつてはトナーベースのオフィス用デジタル機器のコントローラー Fiery のベンダーとして、昨今では産業用インクジェットプリンタ機器のベンダーとして、それぞれの市場に大きな存在感を示している efi 社ですが、その事業基盤のシフトと成長を牽引した立役者が CEO の Guy Gecht 氏です。Nassan の記事にはまだアップされていませんが、複数のネットメディアによると Guy Gecht 氏は退任の意向とのことです。同社のプレスリリースのページにも既に公式にアップされています。確かに19年という在任期間は、欧米企業では異例に長い(日本企業でもオーナー系以外ではなかなか例を見ない)ので、いつかはそういう日も来るということではありますが・・・
個人的には、そんなに多くの接触の機会が有ったわけではありませんが、イベントなどで何度か話をする機会がありました。Gecht 氏は定期的に来日し、顧客やパートナーである日本の電子写真メーカーの社長や役員層と面談や会食の機会を持ち、トップ外交を展開すると共にアンテナを高くしていました。私が前職でインクジェット事業の責任者をやっていた時代に、上司から「Guy のような発想と動きを期待する」と言われたことがあります。とても真似のできるレベルではありませんが、なんらか自分にとってのロールモデルの一人だったことは間違いありません。トップ自らが国際的な公の場で、自分の言葉でビジョンを語る・・・そんな場に自分も積極的に立ってきたつもりですが、そんな際にイメージした一人は彼でした。また時に剛腕・強引と評されるかもしれない側面もロールモデルだったように思います。それはリーダーとして必要なことと信じます。
efi 社の公式ニュースリリースを google 翻訳して、最小限の手直しをして下記にアップしておきます。
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EFIの最高経営責任者(CEO)が退任の意向
後継者が特定されるまでGechtはCEOを継続する
後任探しは進行中
カリフォルニア州フリーモント、2018年7月30日 – エレクトロニクス・フォー・イメージング・インコーポレーテッド(Nasdaq:EFII)は、顧客中心のデジタル印刷革新の世界的リーダーであり、長年にわたるCEOのGuy Gechtが、当社の取締役会に対し、後任役が命名されたときに当社の業務執行から退任する意向であると述べています。取締役会は、大手グローバルなエグゼクティブサーチ会社であるスペンサー・スチュアート社を、社内外の候補者を含む徹底的な検索プロセスを行う支援をするべくアポイントしました。
Gecht氏は、後任が任命されるまで引き続き最高経営責任者を務め、新しいCEOと緊密に協力して成功を収めることを約束しています。 GechtはCEOの変更に伴い取締役会のメンバーに残ります。
「偉大な会社のリーダーとしての退任は決して簡単な決断ではありません。 膨大な市場機会、忠実な顧客、堅調な製品ロードマップ、ノゾミに対する前例のない関心によって強化されたEFIは、成長と成功を続けていくのに、かつてないいいポジションにいます」 とEFIのGuy Gecht 最高経営責任者(CEO)と述べました。「このユニークな会社の最高経営責任者(CEO)として19年間務めた後、次のリーダーに手を差し伸べるための適切な時期だと思います。私は後任探しの期間中に優れたEFIチームを率いることに全面的に注力し、新CEOが就任したらスムーズな移行を確実にするのに尽力します。株主、理事会メンバー、生涯にわたるファンとして、私の後継者がEFIの潜在能力を最大限に発揮するのを見ることほど、私にとって嬉しいことはありません。」
EFI理事会のGill Cogan会長は、「Guyが19年間EFIのCEOとして感謝しています。 彼のチームと共に、EFIはEFIを単一の製品ラインとOEMビジネスモデルから、毎日私たちの生活に触れる業界のアナログからオンデマンドのデジタルイメージングへの移行を推進する多様な世界的リーダーに変わりました。彼はProductivity SoftwareとIndustrial Inkjetに進出し、EFIの急速な成長を年間収入10億ドル以上にまで広げました。Guy は、役員会が本当に感謝するユニークな安定性をもたらした30年のEFIの歴史の中で、まだ3番目のCEOです。業界をリードする技術と製品を持つグローバル企業として、新しいCEOには、今後その責任をリードする比類なき機会があります。」
http://ir.efi.com/news-releases/news-release-details/efi-ceo-informed-board-he-intends-step-down