- 2026-4-13
- ブログ
この町に来る前に視たテレビの特集番組で「Zeitzが荒れ果てている」「再生は可能なのか?」という情報を得てちょっとドキドキしながらやって来ました。旧東独の中小規模の町で特段の観光資源を持っていないところは、どこも限界集落のようになっています。若い世代は職や生活の質を求めて大都市や西側に移住していき、残るのは年金生活の高齢者ばかり、そこに安い家賃を求めて移民が住み着き町の雰囲気は変わりつつある・・・十年後、二十年後はどうなっているんだろうと心配になる町が多いのです。
これは SpiegelTVというドイツのオピニオン誌「Der Speigel」のドキュメンタリー番組で、そこでこの Zeitzが取り上げられています。タイトルは「Lost Place Zeitz: Warum eine Stadt in Sachsen-Anhalt verfällt:廃墟となったツァイツ:ザクセン=アンハルト州の町が荒廃する理由」、そのキャプションには「東ドイツ時代、ツァイツは活気に満ちた町だった。今日では状況は一変している。仕事もなく、お金もなく、家々は荒れ果てている。これは人々にとって何を意味するのか。そして、この町は衰退にどう立ち向かっているのか」・・・とあります。
駅から町の中心までは1KM弱歩くことになりますが、その道程でもいろいろと過去の遺物が見つかります。これは東独時代の典型的なブロック塀です。粗悪なコンクリートを幾何学模様の型に流し込んで作ったものと思われます。最近では見かけることは少なくはなりましたが、まだこのように残っているところもあります。
このあたりにある建物はほぼ廃墟化しています。
例によって Google画像検索に写真を読み込ませ、AIに解説させました
この写真は、東ドイツ時代の産業史を物語る非常に興味深い遺構ですね。この看板が掲げられているのは、かつての「VEB Zitza(国民所有企業ツィッツァ)」の工場跡地だと思われます。
この場所と看板の背景
工場の歴史: 20世紀初頭に創業した「Zitza」は、東ドイツ時代に「VEB Zitza Zeitz」として、国民に広く親しまれたシャンプーやヘアケア製品を製造していました。
組織の変遷: 看板にある「VEB DHW RODLE BT. ZITZA」という表記は、1970年代から80年代にかけての産業再編の結果です。ツァイツの工場が、ロートレーベンにある巨大な化学コンビナート「DHW(ドイツ水素添加工場)」の「分工場(Betriebsteil = BT)」として組み込まれた時期の名称であることを示しています。
現在の状況: 1990年のドイツ再統一後、多くのVEBは解体や民営化が行われました。「Zitza」ブランド自体は、現在も別の企業(ZITZA Cosmeticsなど)によって受け継がれていますが、この古い工場の建物や看板は、「失われた場所(Lost Places)」として、当時の面影をそのままに残している貴重なスポットです。








































