サン・マリノ:世界で5番目に小さい国(「高い町」3題 3/3)

イタリアの中にはバチカン市国という世界最小の国(国連加盟国ではモナコが最小)があることは知られていますが、もう一つ「サン・マリノ San Marino」という世界で5番目に小さい国があることはあまり知られていないかもしれません。61.2平方キロメートルという国土面積は、日本でいえば「十和田湖」「八丈島」「世田谷区」あたりとほぼ同等です。またこの国は「現存する世界最古の共和国」でもあります。

この国の首都サン・マリノ市はティティーノ(Titino)山の山頂付近にあり、そこからの眺望を含めて町全体が世界遺産に指定されています。

サン・マリノにはアドリア海に面した夏のリゾートのリミニからバスで行くのが一般的、往復で僅か10ユーロです。国境らしい物々しいものはなく、国旗が立っているのでそれとわかる場所を通って山の上の終点までバスで行きます。

町自体は、イタリアの由緒ある町を幾つか回って来たとしたら、正直申してそれほどときめくものはありません。が、いくつか魅力を挙げておけば「付加価値税が無いので物価がイタリアより割安感あり」「サン・マリノのワインは希少価値で値段は手頃」「切手は収集家アイテム、独自のユーロコインは貴重価値」「食べ物は美味しい:観光客向けではなく地元の人が行く店がお勧め」「(日本人には関係ないが)銃刀法がイタリアと違うらしくモデルガンの店がやたら多い」などが挙げられます。

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