誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(63):★★★ノイツェレ Neuzelle -1-

ブランデンブルク州のノイツェレ(Neuzelle)をご紹介します。

はあ?どこ、それ?(笑)前章のグーベン(Guben)同様に、私もたまたま通りがかるまで知らなかった町です。

ドイツが再統一して間もなく・・・駐在員だった私に帰国命令がでた 1991年にバタバタと多くの町を訪問したのですが、今回はそういう町を再訪したというわけです。

本命はこの先の Eisenhüttenstadtなのですが、行きがけの駄賃で再訪してみます(笑)

場所は Gubenから鉄道で 15分北上したところです。

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
自治体の公式サイト
シトー派の修道院に関する Wikipedia
シトー派の修道院のサイト
修道院醸造所に関する Wikipedia
修道院醸造所のサイト

32年前に Neuzelleを訪問した時は、Gubenから車で北上して Eisenhüttenstadtを目指していた際に、恐らくなにかの標識が目に留まって寄り道したんだろうと思います。特段ここを目指して行ったということではありません。

でもその時に見た荒れ果てた修道院と、その横にあるビールの醸造所が印象に残り、ずっと再訪の機会を狙っていたのです。

修道院は Neuzelleの駅の少し手前で車窓から見ることができます。

というわけで、今回のターゲットはその時に見た修道院と醸造所なのですが、今回は車ではなく鉄道なので、Neuzelleの駅から 20分弱歩きます。道は平坦で、目的地までは特段他に観光スポットとか、面白いものがあるわけではありません。でも、旧東独のこんな田舎の何でもない田舎道を歩いているというだけで、それを面白がっている自分がいます(笑)目に映るものはなんでも興味の対象です(笑)

Zentrum(町の中心地)・・・ホンマかいな、どんな Zentrumなんだろう(笑)

↑↑ Schützenhaus・・・廃業していますね。Schützenhausは「シューティングセンターは、射撃スポーツのための施設で、通常、射撃クラブによって維持・使用されている」(独語 Wikipedia)という施設で、通常はレストランやパブが併設されています。ドイツの田舎では狩猟が盛んなことから田舎にはどこにでもあるもので、射撃クラブのメンバーが Schützenfestなどの際に集って宴会をやっています。

また射撃クラブの正会員でなくても、結婚式やパーティなどの集会所としてよく使われています。これは旧東独時代の建造物とは思えず、統一後に建てられたものと思われますが、維持できなかったんでしょうか・・・

Von Photo: Andreas Praefcke – Selbst fotografiert, CC BY 3.0, ソースはこちら
田舎ではなくニュルンベルクのような大都市でも歴史ある Schützenhausはこんな立派な建物です

三叉路のところにある案内プレート。下から2番目の「Bierbad」が気になります。「ビールの湯?」「ビールのプール?」・・・なんじゃ、そりゃ?(笑)

レストランがあります。Krombacherはノルトライン=ヴェストファーレン州の醸造所のブランドで結構あちこちで見かける全国区のビールです。その下に Neuzeller Biereは、この先 5分くらいのところにある醸造所のものです。「0.5L vom Fass 0.2」とありますが、ドラフトビールが 0.5Lで 2€!かなり安い部類ですね。

↑↑ Klosterhotel Neuzelle 外見は派手ではありませんが、いい感じのホテルですねえ!最上級の部屋は、バスルームがここまでオープンでいいのでしょうか?(笑)

↑↑ ↓↓ ここは所謂「都市(Stadt)」ではなく Amtという小規模な自治体です。その役場です。

お!修道院が見えた!駅から 15分ほど歩いたところで左折すると件の修道院が見えます。その手前左手には醸造所が見えます。たった 15分程歩いただけですが、いろいろ楽しいものがありますねえ(笑)

★★★ノイツェレ Neuzelle -2- に続きます

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