WOCCS:スイスの iPrintとの協力関係

スイスのインクジェット研究開発機関 iPrintと提携できるのは、なにもセイコーエプソンのような有名大企業ばかりではありません。確かに(名前は出せませんが)iPrintと共同研究をやっていたり、スポンサーになったりしている欧州企業は超有名なのが多いのも事実ですが、基本的にはマインドさえあれば繋がって協力関係を構築することは可能です。要はマインド次第だということです!

先日の「欧州でのヘッド外販ビジネス強化のためスイスに拠点設立 – スイスiPrint研究所との協業により、新規アプリケーション※開発に対応 –」というセイコーエプソンのプレスリリース記事に、ユニオンケミカーで WOCCSというサーマルヘッドとソリューション一式を事業化している中村事業部長から下記のようなレスポンスを頂きました。

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大野様、お世話になっております。今朝の iPrintの記事を大変興味深く拝見しております。

というのも、昨年9月末、および 2020年の IJカンファレンスをきっかけにして堂前様とメールのやり取りや WEBミーティングなど行い、大変身近に感じているからです。例えば弊社 WOCCSプリンター 1台と TIJインクカートリッジ複数を iPrintへ提供し、いろいろ使っていただくなど具体的に動いてもいます。

企業を巻き込んだプロジェクトなど深く入り込んだ取り組みはまだまだございませんが、昨年末には弊社ステルスインクを使った「粋な動画」をLinkedInに投稿してくれました。こちらがその動画です。

https://www.linkedin.com/posts/iprintcenter_iprint-wishes-you-a-merry-christmas-a-happy-activity-6879706098031464448-lVbr/

(↓↓ 画像はクリックするとスライドショーになります。ロボットアームに「垂直に」取り付けられた WOCCSのミニプリンターで、かなり離れたところからプリントし、一見見えませんが紫外線を当てると絵が現れる「ステルス(セキュリティ)インク」であることが分かります。

コロナの影響でキャンセルしましたが、現地で開催されるIJトレーニングにも別のメンバーが参加する予定でした。

記事を見て「そう言えば、、、」と思わずメール差し上げた次第です。桜も早々に散り、あっと言う間にムシムシ暑くなりそうなので、体調など崩されませんようどうぞご自愛くださいませ。
ユニオンケミカー 中村

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【Linkedin視点で申せば・・・】

Linkedinを最もうまく活用したインクジェット業界の日本人の一人は、間違いなく(元)尾池工業の藤原さんでしょう。下の画像は藤原さんのプロフィール画面ですが(クリックして拡大してみてください)・・・223人のコネクションがあり、なんとその半分以上の 115人が大野と共通です。尾池工業もセイコーエプソンのような有名大企業というわけではありませんが、同社のメタリックインク・塗料用インジウムパウダーは、今やドイツの Eckertを凌ぐほどの知名度を獲得しています。

これは TheIJCで藤原さんが自ら英語でプレゼンし、Linkedinで業界関係者と繋がり、Linkedinのプラットフォーム上で動画や技術情報などを発信し続けた成果です。完成品を主体とした大企業は海外に販売会社があるため、日本のスタッフは市場や顧客との接点が極めて少ないので、Linkedinの有難さをイマイチ理解されていないように思います・・・そしてそれが日本のガラパゴス化の要因にもなっていると思われます。

逆にユニオンケミカーや尾池工業などは海外に拠点が無いか小規模なため、日本から直接顧客や市場に繋がることも可能というわけです・・・もちろん「マインドのある人」は・・・ということですが!

こちらに藤原さんが発信した内容があります。是非ご覧ください。

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