HP:昇華転写機を発表!

以前から噂の有ったHPの昇華転写機ですが、ここでサイトがアナウンスされました。

HPのサイトにはまだ詳しい情報はなく、発表する展示会の日程とVIPツアーの予約リンクがある程度ですが、ISAで300と500が発表(1.6m幅の2機種)、FESPAで1000が発表(3.2m幅)、ITMAで両方同時にお目見えになるようです。

昇華転写機は、インクジェットによるダイレクト捺染機がコンベンショナルな捺染業者やその周辺にアプローチしたのとは異なり、サイン業者や新規参入者にアプローチして、スポーツアパレルなどの分野を開拓しながらここまで大きく伸びてきました。大方のプレーヤーの製品は出揃ったところに満を持してHPが参入してきたからには、なにかゲームチェンジの要素があると期待したいところです。

一部の純正インクを覗けばインクもかなり安価になってきており、特徴を出せるとすれば安価な紙(薄紙)を使えるようにしてユーザーメリットを打ち出すというような方向でしょうか?

展示会の切り口でみれば、ISA(ラスベガス)はサイン業者が集まるところで、これまでの昇華転写機の流れにあり、FESPA(ミュンヘン)は本来スクリーン印刷の展示会場だったのが、今はサイン業者が中心にシフト・・・という意味では、ここもこれまでの昇華転写顧客が集まるところ。一方 ITMA(バルセロナ)はサイン業者はまずおらず、殆どが従来捺染の業者が集まる場所・・・この3つ全てに出展し、特にHPのおひざ元のバルセロナで開催され、従来の昇華転写顧客はまず来なかった ITMAでも発表するというのは、かなり長い時間をかけてシナリオを仕組んできたような気がします。

スポーツアパレルの枠を超えて、本格アパレルにも浸透させるというビジョンなのでしょうか?デジタルテキスタイルに大きな刺激となることを期待したいものです。

関連記事

ページ上部へ戻る