年頭のご挨拶 2021年

皆様、あけましておめでとうございます。2021年丑年の新年のご挨拶を申し上げます。

【新型コロナウィルス】

新年早々、ネガティブな話題は避けて通りたいところですが、やはり今年はこの話題から入らざるを得ませんね。昨年の年頭のご挨拶を読み返してみましたが、新型コロナの話題には全く触れていません。既に12月には武漢で何かが起こっていたようですが、特に深刻には報じられていなかった時期です。

1月30・31日には青山にて日本初の「ビジネス指向のインクジェットコンファレンス JIBC2020」を開催しましたが、思えばこれがリアルのコンファレンスが開催できたラストチャンスとなりました。「状況に鑑み、安全をみて参加をキャンセル」した米国人がいた一方、まだ中国人の発表者・出展者は特に問題なく参加できていました。

「コロナウィルスの今後:苦しい長期戦は必至、そしてその向こうにあるものとは?」という記事を書いた3月22日、世界の感染者数累計は23万人、それが本日1月3日時点で8446万人・・・僅か8か月で約370倍、世界人口の1%以上が感染したことになり、また感染者の2%強に当たる180万人が死亡しています。
(↓↓クリックすると拡大します)

この数字を見通すことは不可能でしたが、少なくとも下記のことはクリアでした。すなわち:

1.煎じ詰めれば経済活動と感染制御はトレードオフの関係にあるため、状況に応じて「禁止・自粛」か「解除・緩和」をブレーキとアクセルのように踏み分けて政策運営を行うことになる(ならざるを得ない)。別の表現をすれば「サーモスタット・オペレーション」=過剰に熱くなればヒーターをオフに、冷え過ぎればヒーターをオンに・・・その繰り返し。

2.オフにする限界点は「医療崩壊」、オンにする限界点は「経済崩壊」。ワクチンが開発され、あまねく行きわたるには数年かかる=長く苦しい戦いを覚悟する必要がある。

3.本当の問題は、一旦は崩壊することが必至である国同士の信頼の再構築

GoToや緊急事態宣言を巡るドタバタは全てそのサーモスタットの限界点の議論ですし、経済活性化の前提となる国際的な人的往来の回復は国同士の信頼回復が必須です。

コロナウィルスっていったい何者なんだ?

しかし・・・この「新型コロナウィルス」は一体何なのでしょう?何を壊そうとしているのでしょう?そもそも「意志・意思」はあるのでしょうか?私は、こういうものにあたかも「意志・意思」があるように解釈して、そこに物語を見出そうとすることはカルト宗教に繋がる危うさがあるので慎重な方なのですが、一方でアダム・スミスとかルシャトリエの原理の「神の見えざる手」的なビルトイン・スタビライザーの存在はそれなりに信じている方です。そういう目で見れば、こいつは一体何をしようとしているのでしょうか?

一般に高齢者や基礎疾患のある人の重症化率・死亡率は高く、子供や若年層はそうでもないし無症状者も多いといわれています。これをストレートに「神の見えざる手」的に解釈すれば、「地球の包容力を超えた人口を減らすため早く死ぬべき人から殺している」と言えるかもしれません。先天性疾患を抱えておられる方には申し訳ありませんが、不摂生の挙句に基礎疾患を抱えている輩は選別対象?・・・と自戒を込めて考えたりします。ただ、最近は変異種とやらが現れて、若年層でも重症化したり後遺症をもたらしたりすると報じられています。一体こいつは何をしたいのでしょうか?

最新の Nessanの記事に「英国では、71,000人がCoVid-19で直接死亡しましたが、ベトナムでは1,454件の確認された症例からわずか35人が死亡したに過ぎません。これは、先進国が、緊急事態に対処するための余裕を持たずに富を生み出すことを中心に経済を最適化してきたことが主な原因であると考えられます。」と書いています。日本の重症者数は1月1日時点で「たった711人」で医療崩壊の危機が叫ばれています。これ・・・改めて考えてみておかしいと思いませんか?日本の総人口(1.2億人として)の 0.0006%が重症になっただけで医療体制が崩壊する・・・どれだけギリギリでやっていたのでしょうか?

政府の対応は日本社会の縮図

個々の事例はキリがないので挙げませんが、政府の対応の遅さや拙さ、責任体制の曖昧さは目に余るものがあります。ただ、野党が対応していたとしても多くは望めない気がします。また昨年初め、日本政府のクルーズ船感染対策に冷笑・嘲笑を浴びせていたアメリカは今や世界最大の感染大国・死者大国ですし、腰の引けた日本のリーダーとは好対照を見せたメルケル女史のドイツにしても圧倒的な成果を見せているわけではありません。

要は、この未知なるものに対してはこれが正解というアプローチはまだ無いのが実情と見えます。「政府が緊急事態宣言を出してくれないから・・・」などという受け身の姿勢は意味がありません。宣言を出してアクションをするなら、武漢を警察力で封鎖した中国のようなところまで貫徹しないと意味はないでしょう。日本人や民主主義を標榜する国々の国民がそれを望むとは思えません。結局は、感染防止は政府に頼るものではなくて「自衛」しかないと思われます。

何かと批判の多い日本政府の対応ですが、結局それは日本の・日本人の行動様式の縮図に他なりません。情報を集め会議を開いておきながら、決めるべき人が決めるべきタイミングで決めない。現場から悲鳴が上がっているこの期に及んで「専門家の意見を聞いてから」と決断を先送り。そもそも権限が有るんだか無いんだか判然としない経営企画部、あ、コロナ担当大臣(笑)・・・物流の世界では発注したモノがどこにあるのかをすべてバーコードで管理出来て誰からも見える化できている時代なのに、コロナ患者の情報の報告入力が煩雑で現場が対応できない上に、それをファックスで送信・・・そこからデジタル化を着手すればいいのに DXよろしくマイナポイントとか・・・嗚呼、なにをちぐはぐやってるんだか(笑)

もう、これ、治らないです!こういう文化に感染しないように自衛しましょう(笑) 貴方がその文化を担っているのだとしたら、引退勧告します(爆)

【昨年の振り返り:業界】

前述の Nessanの記事にもありますが、コロナによる行動変容で大きな打撃を受けたセクターがある中で、これをある種の追い風として伸びているセクターもあります。典型的にはプリントマスク。これは従来は存在しなかったアイテムだけに、サクサクと果断に動いた人達に先行者利潤をもたらした様です。大企業にとっては取るに足らない金額かも知れませんが、デジタル時代は転回するのに長時間かかる巨大戦艦より、サクサクと方向転換できる小型の高速魚雷艇の方が確実に成果を上げることができるのです。DTGは更に大きな動きとなっており、これも先に動いた人に確実に先行者利潤をもたらしているようです。

このあたりは成功事例やその背景を随時レポートしていきます。また海外事例の紹介や、日本との違い、その違いをどうビジネスに反映させるかについても考察し情報を提供していきます。

【昨年の振り返り:OIJCとして】

一昨年時点で、長年の夢であった「(学会ではなく)ビジネス指向のインクジェットに特化したコンファレンスを、日本で開催する」ことを具体化し準備に着手して、1月30・31日に開催に漕ぎつけました。思えばこれが最後のリアルなコンファレンスとなりましたが大きなポジティブな反響を頂きました。

この後すぐに drupaや interpackが延期されることになり、その代替案としてヴァーチャルイベントを企画しました。JIMP(マーケッティング・プレイス)をベースとして、2か月のイベントを2ラウンド・・・「企業公式サイトでは不可能な柔軟な情報提供」と「ウェビナーによる『顔が見える』訴求」の場を提供しました。巧遅より拙速、まずはやってみようということでドタバタはしましたが、公式ウェブの他に特設サイトを活用して面談がままならない中での情報発信する可能性を理解していただけたかと思います。また、欧米では当たり前になっていたウェビナーを体感して頂けたのではないかと自負しています。

一方で、世界のヴァーチャルイベント(含むヴァーチャルのプレ・ドルッパ)がまだまだ試行錯誤しているように、OIJCが主催するヴァーチャルイベントもまだまだ改善の余地があることを痛感しています。皆様からも貴重なご意見・改善提案を頂きました。今年はリアルとヴァーチャルの意味付けや棲み分けを明確にして、新たに意味のあるヴァーチャルイベントに取り組んで行きたいと思います。

また、昨年は「こういうことをやってみたい」という構想を提示しましたが、コロナでほぼ全て実現できませんでした。これは継続課題として、形を多少モディファイしても実現していきたいと思っています。

【今年の企画概要】

1.新春インタビュー
一月に何人かの業界キーパーソンにインタビューし、この難しい時代をどう捉え、どう打開していこうと考えているのかを私がインタビューで引き出そうと試みます。

2.3月24(木)・25(金)日:ヴァーチャル・コンファレンスを開催します
これまでに蓄積した経験値や、他のイベントを参考にしながら企画を練っていきます。こちらに随時アップデートを追加していきます。

3.ヴァーチャル・メッセ
2020年度同様、6+7月、10+11月に「集中プロモーション期間」として、出展社のプロモーション+ウェビナーを重点開催します。詳細は随時アップデートしてお知らせしていきます。

【最後に】

今年もまた、産業用インクジェットの緩やかなコミュニティの形成を目指すことを軸に活動を続けていきます。そのコミュニティは、構成メンバー同士のオープンな情報交換・共有や、日本がガラパゴスとならないように海外市場との情報格差が生じないように、私なりに全力を尽くしてまいる所存です。皆様のご支援をお願いする次第です。

末筆ながら、皆様の「健康」と、政府や会社をあてにしない「個としての自立・自衛」を祈念する次第です。

関連記事

WTiN KNF
JETIC株式会社 GIS
ImageXpert Ricoh
Konica Minolta Epson
Advertisement Area
ページ上部へ戻る