- 2019-6-16
- イベント参加報告
8年前の 2011年 9月、今回と同じバルセロナで開催された “ITMA 2011″の画像をアップします。この前年に MSがワンパス高速機 LaRioを発表し(ITMAには出展せず)、私の前職コニカミノルタは、当時としてはスキャン機の最高速の Nassenger Pro1000を出展し、その後の高速化の先鞭をつけました。
前職でインクジェットに関わる前は事務機器部門にいたので、馴染みのある展示会といえば CeBITや DRUPAだったわけですが、繊維機械の世界は「Quality made in ITALY」というような標語を初め、プレーヤーも文化も全く異なることにワクワクしていた自分でした。たった8年で隔世の感がありますが、やはり「海外の主要な展示会には定期的にでかけて、その差分を感じてトレンドを読む」ことが重要な意味を持つと感じます。
既に前年に MSがワンパス機を発表していましたが、スキャン機では各社の速度が 300平米/時あたりだったの対し、その倍の 600平米/時を狙って一気にトップを目指したフラッグシップ機でした。高速化へのニーズが高まる一方、ワンパス機の課題はまだ多かった当時として、大きな注目を集めました。そこに開発戦力を集中し、エントリーモデルは OEMで調達したものです。
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8年前の画像を改めて見てみるといろいろなことに気づきます。(出展されていたほぼすべてのインクジェット機の写真を撮ったつもりでしたが、REGGIANIと東伸工業のはなぜか取り漏らしています。)
★まだインクジェット機が集中するホールはあまりメジャーなポジションを獲得していない
★主要なメーカーは一応揃ってはいるが、まだまだ層が薄い黎明期~離陸期
★EFIやDOVERによる買収劇が始まる前。
★ベンダーによりインクがオープンかクローズかが比較的クリアに分かれていた。
★ミマキの大判機を改造したマシンが市場を席巻していた時代が終わり専用高速機の時代へ
★より高速へとぼ市場要望が強かった時代…ここにはないが既にワンパス機が発表されていた
★ITMAは捺染業者が主たる顧客層で、ダイレクト捺染が主流。昇華転写は殆ど出ていない
★同様に染料インクが主流、その中で KORNITから顔料のロール機のプロト Allegroが既に出展されていた
★写真には残っていないが、画像処理(RIP)ソフトベンダーは各社と協力関係を築いていた
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折を見てミラノ開催の ITMA 2015の画像もアップしていきます。