- 2019-2-27
- Nessan Cleary 記事紹介
Roland DGは、最初の DTGプリンタである VersaStudio BT12を販売する予定です。これは Rolandの COTO事業部によって開発されたと主張していますが、実際にはリコーRi100のバッジを付け替えたもののようです。
Roland launches direct to garment printer
Roland DG will be selling its first direct to garment printer, the VersaStudio BT12, which it claims has been developed by Roland’s COTO business division but appears to actually be a rebadged Ricoh Ri100.
これは、フルサイズの A4サイズのプリントを、Tシャツやトートバッグなどの 50〜100パーセントの綿ベース製品に直接印刷するように設計されたデスクトップデバイスです。グレースケールプリントヘッドは Ricoh製で、1200 dpiの解像度をがあります。
This is a desktop device designed to print full colour A4-sized prints directly on 50-100 percent cotton-based products such as t-shirts and tote bags. The greyscale printheads come from Ricoh with 1200 dpi resolution.
プリンタの下に設置できるように設計されたオプションの HB 12仕上げユニットがあります。これは、小売店のカウンタートップに簡単に収まる非常にスッキリしたしたソリューションを提供します。ヒートプレスで、接触定着または非接触定着を選択できます。
There’s an optional HB 12 finishing unit that’s designed to sit underneath the printer, which does make for a very neat solution that should easily fit onto a counter-top in a retail environment. This is a heat press with a choice of contact or non-contact fixing.
ローランドは昨年の夏の終わりに COTO事業部を設立しました。表面上は「パーソナライズされた印刷を拡大し、既存の小売分野を超えたサービスを形作ることによって顧客体験の価値を追求します」とあります。何が言いたいのか、私にはよくわかりませんが、日本語ではなんらか意味があることを言ってるのでしょう。(■ 下記の大野註:参照)
Roland set up the COTO Business Division at the end of last summer, ostensibly to “pursue the value of customer experience for individuals by expanding personalized printing and shaping services that go beyond the existing Retail field.” I have no idea what this means and only hope that it made more sense in Japanese.
当然、Rolandも Ricohも、このプリンタが使用するインクについてコメントしたくないようです。インクカートリッジにチップがつけられている可能性はありますが、Rolandが単に Ricohバージョンと同じインクを使用している可能性が最も高いです。とはいえ、顧客はより安いインク供給を見つけることができる場合に備えてこれをチェックして買うべきです。
Naturally, neither Roland nor Ricoh wanted to comment about the inks that this printer uses. It’s most likely that Roland is simply using the same ink as the Ricoh version, though it is possible the ink cartridges have been chipped. Nonetheless, customers should check this and shop around in case they can find a cheaper ink supply.
また、Rolandには、1回の印刷で最大 12枚の Tシャツに印刷できるように設計された新しいフラットベッドプリンタ XT 640 Sがあります。Rolandが既存の Texartテキスタイルプリンターにフラットベッドを追加したようです。奇妙なことに、英国の Printwear and Promotion Liveショーでプリンタをお披露目したにもかかわらず、ローランドは今この装置について何か他のことを述べるのを躊躇しているようです!
It’s also worth noting that Roland has a new flatbed printer, the XT640S, designed to print to up to 12 t-shirts in a single print run. It looks as if Roland has just added a flatbed to one of its existing Texart textile printers. Strangely, despite showing the printer at the Printwear and Promotion Live show in the UK, Roland now seems reluctant to mention anything else about this device!
(■ 大野註:偶々ここで引っ掛かったローランドさんには大変申し訳ないのですが、これは日系企業一般に言えることです。日本語で書かれた「企業理念」とか「ビジョン」のようなものを英訳する場合には注意が必要です。日本語で「なんとなく、ほわっと理解できる」と思い込んでいる「理念」とか「ビジョン」を、日本人的感性で英訳すると、英語ネイティブには「言語明瞭、でも意味不明」となりがちです。
かつ、グループ内の英語ネイティブ・現地人に「これでいいかな?」とチェックを頼むと、そこは悲しいかな被雇用者の現地人は「忖度」が働いて「素晴らしい!非常にいい!」なんて答えを返しがちです。このように、普通の英語ネイティブの英国人ジャーナリストが「意味不明」と断じることというのは、一度虚心坦懐に受け止めてみるのがいいかと思います。日本人の方…ホントに腑に落ちていますか?自分の言葉で、その理念を第三者に説明できますか?自分の言葉で、その理念やビジョンに関して外国人を説得出来ますか?
ちょっと言い過ぎを承知で敢えて申せば「裸の王様」…Nessanという利害関係のない子供が「王様、裸じゃない?何故?」と言っているということだからです。)