リコー:モノクロインクジェットを発表

2024年11月5日

リコーは、既存の 4色インクジェットプレス VC40000の改良版である新しいモノクロプレス、Pro VC40000を発表した。

紛らわしいことに、リコーは同じ名称を維持することを選択した。私なら、カラーとモノクロのバージョンを区別し、リコーの他のモノクロインクジェットプレスである V20000(これは Domino K630iのバッジOEM)に合わせるために、Pro V40000という名称に変更するところだっただとう。カラー印刷のバーコードを無効にするだけで、既存のカラー版をモノクロ印刷機として稼働させることができる。しかし、この最新機種は別のモデルだ。それでも、リコーは、モノクロ印刷機であるにもかかわらず、VCという名称はカラー版の伝統を反映したものであると私に語った。

Pro VC40000モデルは Screen Jet520NXをベースとしており、これらのマシンはすべてエプソンの PrecisionCoreプリントヘッドを使用している。カラーモデルでは各色につき 2つのプリントバーを使用しているが、このモデルでは CMYバーを取り除き、黒インク用に 3列目のプリントヘッドを追加している。これにより、最高速度が 120mpmから 180mpmに向上した。既存の CMYKモデルには、最高速度を 180mpmにアップグレードするオプションも用意されている。

染料インクと顔料インクのどちらかを選ぶことができる。 染料インクはトランザクション印刷に最適だが、顔料インクは書籍印刷にも使用できる。 リコーによると、顔料インクは染料インクよりも光学濃度が高く、文字品質が鮮明であるため、書籍市場にアピールする品質であるとのことだ。

前述の通り、標準構成は 600 x 600 dpiの解像度で、180mpmの速度で印刷できる。しかし、染料インクのモデルは 600 x 300 dpiの解像度で稼働させることもでき、最高 225mpmの高速印刷が可能でだ。インクの選択に関連して使用される部品に若干の違いがあるが、リコーによると大きな違いはないとのことだ。

それ以外では、これは、比較的古い印刷機を再利用して、それなりの生産性とコスト効率を備えたモノクロ機を作り出す巧妙な方法だ。さらに、リコーはモノクロのドキュメント印刷機を幅広く取り揃えることになり、最近発売された Pro 8400乾式トナー装置から、エントリーレベルのインクジェット V20000、そして今回の高生産性 Pro VC40000モノクロ印刷機まで、ラインナップが充実した。

VC40000の詳細については、カラーおよびモノクロの両バージョンとも、ricoh.co.ukをご覧ください。

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