グローバルグラフィックス:「Mako」をアップデート

2023年6月13日

Hybrid Software Groupの子会社である Global Graphicsは、開発者が印刷アプリケーション用のドキュメント処理および操作機能を作成できる SDK、Mako Coreバージョン7.0をリリースしました。

この最新バージョンでは、iDOM(intelligent Document Object Model)を採用しており、開発者はフォント、画像、ベクターアート、レイヤー、メタデータなど、文書の構成のあらゆる側面にアクセスすることができます。また、PDFやPostScriptなどの異なるページ記述言語(PDL)間の変換も可能です。iDOMは、ベクターグラフィックとラスターグラフィックの両方で透過性を平らにすることができ、Microsoft Windowsプリントドライバーを構築するだけでなく、生データから新しいドキュメントを生成することができます。

また、ハイブリッドソフトウェアグループの ColorLogic GmbHの技術をベースにした新しいカラーマネジメントモジュールも搭載しています。これにより、ICCプロファイルの互換性が向上し、一貫したカラーレンダリングが可能になるほか、拡張色域のサポートを含む複雑なカラーオペレーションも可能になるはずです。

また、バージョン7.0では、段落や列でのシームレスなテキストフローを可能にする新しいレイアウトエンジンを搭載し、ヘブライ語などの言語に見られる右から左へのテキストフローもサポートしています。

Mako Core SDKは、他の多くのソフトウェア開発者にも利用されています。例えば EyeC社は、自社の印刷検査システムの開発に使用しています。EyeC社のソフトウェアエンジニアである Lukas Petersen氏は、次のようにコメントしています: 「Mako Coreを使用してから、より安定した信頼性の高いシステムを手に入れることができました。パフォーマンスも安定しており、非常に複雑なケースでも、これまで使用していたPDFライブラリと比較して最大50%も高速化されています」。

Makoソフトウェアのプロダクトマネージャーである David Stevensonは、次のように説明しています: 「Makoは、印刷関連の機能に重点を置き、PDLの処理と操作のための堅牢なソリューションを開発者に提供します。” また、「PDFビューア、エディタ、カスタムワークフローコンポーネントのいずれを構築する場合でも、Makoは Global Graphicsが 30年以上かけて獲得した必須の印刷インテリジェンスを提供し、開発者の幅広い専門知識を不要にします。さらに、画期的な Streamline Direct製品で実証されたように、機械学習や人工プリントインテリジェンスなどの技術を取り入れた最先端のスマートプリントアプリケーションを作成するための優れたプラットフォームとして機能します」。

詳細は globalgraphics.comからご覧いただけます。

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