ハイブリッド:カラーロジックを買収 Hybrid acquires ColorLogic

ハイブリッド・ソフトウェア・グループ(旧グローバル・グラフィックスPLC)は、ドイツのソフトウェア企業であるカラー・ロジック社を買収しました。カラー・ロジック社は、メタリック効果を印刷するシステムを開発しているアメリカの企業です。

Thorsten Braun, chief technology officer, with Barbara Braun-Metz, chief executive officer of ColorLogic.
トーステン・ブラウン(最高技術責任者)とバーバラ・ブラウン-メッツ(最高経営責任者)。

カラーロジック社は、カラーマネジメント用のソフトウェアを開発し、エンドユーザーと OEMベンダーの両方に販売しています。これには、色の測定と最適化を行う Colorant、プリンタプロファイルを作成する CoProA、カラーサーバーの ZePrAなどがあります。また、標準的なデバイスリンクセットである DLSや、ベンダーがカラーマネジメントのさまざまな側面を簡単に統合するために使用できる SDKモジュールのセットも用意されており、カラーマネジメントモジュール、デバイスリンクと ICCプロファイル、カラートランスフォームモジュールなどが含まれます。

ColorLogic社は小規模ながら経験豊富なチームを擁しています。同社は 2002年 3月に CEOのバーバラ・ブラウン=メッツによって設立され、最初のプロジェクトが確定した時点でトーステン・ブラウンが CTOとして正式に参加しました。2005年には R&Dマネージャーのビヨン・シーガース博士が、2008年にはプロダクトマネージャーのディートマー・フックスが加わりました。

Hybrid Software Group社の CEOである Mike Rottenborn氏は次のように述べています。「当社の Harlequin RIPは、デジタル印刷のスピードと品質で市場をリードしており、業界をリードする多くの OEM企業に採用されています。しかし、そのカラーマネジメントは歴史的に 4色の CMYKプロセスを中心に構築されてきました。ラベルやパッケージングの生産がデジタル印刷に移行するにつれ、ブランドカラーの正確なマッチングを実現するために、より高性能な 7色印刷デバイスが必要になっています。ColorLogic社は、広色域カラーマネジメントの業界リーダーとして長年評価されており、同社のツールはこれらの要求の高いアプリケーションにスピードと品質の完璧な組み合わせを提供しています。ColorLogicは、Global Graphics Software、Hybrid Software、Meteor Inkjet、Xitronに続き、Hybrid Software Groupの5番目の事業会社となり、その製品と技術はこれらすべての会社の製品を強化することになります」と述べています。

このように、今回の買収は、グループの拠点を拡大すると同時に、主力製品の 1つである Harlequin RIPのギャップを埋めるものであり、非常に理にかなったものであります。また、ハーレクイン RIPをワークフローの基盤として使用している Durst社は、ロッテンボーン氏が指摘する問題のいくつかを解決するために、数年前に ColorLogicソフトウェアの統合を選択したことも注目に値します。また、ColorLogicはすでに ColorGateや SAiなど複数の企業と OEM契約を結んでいます。

カラーロジックは、ラベルやパッケージ用のソフトウェアを開発しているハイブリッド・ソフトウェア、RIPソフトウェア「ハーレクイン」で知られるグローバル・グラフィックス、プリントヘッドを駆動するための電子機器やソフトウェアを製造しているメテオ・インクジェット、「ナビゲーター」などのワークフロー製品を開発している Xitronと並んで、ハイブリッド・ソフトウェア・グループの 5社目となりました。なお、ColorLogic社は、既存の経営陣と開発チームにより、独立した会社として存続します。

カラーマネジメントソフトウェアについては colorlogic.de、ハーレクインRIPについては globalgraphics.com、メイングループについては hybrid software.groupから詳細をご覧いただけます。

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