誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(56):★デッサウ Dessau -13-

★デッサウ Dessau -12- からの続きです

バウハウス博物館(続々編)です。やはり3回はかかりましたね(笑)。

Bauhaus Museum Dessauの公式サイトから、展示に関する説明の一部を訳しておきます。

バウハウス美術館デッサウでの展示は、「Versuchsstätte Bauhaus(実験場バウハウス)」と題されています。1,000点を超える展示品で、デッサウの有名な学校の物語を伝えています。バウハウスは、人々が学び、教え、芸術的な実験を行い、工業製品のプロトタイプに取り組んだ生活の場であったと説明されています。

バウハウス・デッサウ財団のコレクションは約 49,000点に及び、バウハウスに関するコレクションとしては世界で 2番目に大きく、同時に最も新しいコレクションの一つです。最初の購入は 1976年、当時のドイツ民主共和国で、バウハウス・デッサウが科学文化センターとして再開される過程で行われました。以来、順調に成長を続けています。特に、学生の作品、授業での記録、ワークショップでのドラフトやプロトタイプが特徴的です。

そのため、「バウハウス展」では、有名なデザインアイコンやその師匠ではなく、学校とその生徒たちに焦点を当て、自由なデザインと産業プロトタイプ、芸術的実験と経済的圧力、トレーニングセンターと解放の場の間で学び、教えるという日常を紹介しています。テーマ別の章では、教育のコンセプトと教育作業、多目的な「実験場」としてのバウハウス、産業界の協力パートナー、多忙なコミュニケーターとしてのバウハウスに焦点をあてています。

本展では、現代に通じるバウハウスのデザイン思想を歴史的経緯にさかのぼり、エポックメイキングな学校がその存続のために直面した危機や制約を省みずに紹介することで、バウハウスがどのような存在であったかを明らかにします。政治的な変化と文化的な不確実性の中で、グローバルにネットワーク化されたバウハウスのコミュニティは、教育、同居、男女関係の慣習に挑戦しました。デッサウでも、この学校は支持されるだけでなく、批判されることもありました。バウハウスは、芸術とデザインを社会的に意義のあるものにしようとする、対立に満ちた闘いを示しています。

「芸術の為の労働者評議会」・・・時代の空気を感じます。

バウハウスではテキスタイルも「実験的創作」の重要なアイテムに・・・

IKEAの組み立て家具の原点?

ロシアの画家・美術評論家のワシーリー・カンディンスキーもバウハウスで教鞭をとっていました。

・・・そして徐々に圧力がかけられていきます・・・

最後にコーヒーを一杯・・・時節柄、ここにもウクライナ支援の募金箱が・・・

★デッサウ Dessau -14- に続きます

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