武藤工業:新型プリンター 2機種を発表

武藤工業は、今年の Fespaショーで、XpertJet 1682SR Proと XpertJet 1341WR Proという 2つの新しいプリンタを発表し、旧 ValueJetブランドからの切り替えをほぼ完了させました。両プリンターとも、エプソンの PrecisionCore Iシリーズのヘッドと思われる、武藤の AccuFineプリントヘッドを使用しています。

XpertJet 1682SR-Proは、幅1.6mのエコソルベントプリンターで、エプソンの最新のプリントヘッドを搭載

XPJ-1682SR-Pは、従来の XPJ-1682SRを改良したもので、エプソンのプリントヘッドが最新の PrecisionCoreバージョンにアップグレードされているのが大きな違いです。サイン・ディスプレイ市場向けの 1.6m幅のエコソルベントプリンターです。エプソンの I-3200ヘッドを 2台使用し、千鳥配置で配置しています。これらのヘッドには 4つのカラーチャンネルがあり、CMYKを 2セット、または CMYKにライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラック、オレンジを加えた 8色のインクセットのいずれかを選択することができます。この新しい Proバージョンは、標準バージョンに比べ最大 180%高速化されており、これは主に高速プリントヘッドによるものであると武藤は主張しています。

また I-Screenと呼ばれる武藤の第 4世代インテリジェント・インターウィービング・テクノロジーを搭載し、デュアルスタッガー・プリントヘッドでの動作に適応しています。もちろん、武藤独自の RIPソフト「VerteLith」も搭載しています。

インクも従来の MS41に加え、CMYKカラーのみの新インク MS51に対応。これは、GBLフリーのインクで、ムトーでは自社開発としていますが、南アフリカの NuTec社と共同開発したものと思われます。最大の特徴は、乾燥が非常に速いということで、納期を早くすることができると思います。

2台目の新機種「XPJ-1341WR Pro」は、幅 127cmの昇華型プリンターです。アキュファイン 600というヘッドを 1個搭載しています。幅 162cmの XpertJet 1642WR Proを小型化し、ヘッドを 2個搭載したモデルです。生産速度は 9.2平方メートル/hまで販売可能とのことです。

染料系サブインク「DS3シリーズ」の純正品を使用。HCは Increased Colourantの略(ん?それだと ICとならないか?(笑))で、インク消費量の削減、速乾性、軽量紙との相性などを意味します。DS-3インクは、脱気した 1kgパウチ入りで、確実な噴射と優れた画像精細度、シャープネスを実現します。

今年は、日本が 70周年、ドイツが 50周年、ヨーロッパが 30周年と、トリプルアニバーサリーの年でもあります。(写真は大野撮影)

武藤のプリンターの詳細については、mutoh.euでご覧いただけます。

原文はこちら

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