富士フイルム:技術展示 FUJIFILM Digital UV Inkjet Label Press LP350

FUJIFILM North America Corporationグラフィックシステム事業部は、9月29日、30日にイリノイ州ローズモントのDonald E. Stephens Convention Centerで開催されるイベント「Label Congress 2021」において、新製品「FUJIFILM Digital UV Inkjet Label Press LP350」(以下、LP350)を展示・プレビューする予定であることを発表しました(ブース番号:71)

2022年初頭に発売を予定している LP350は、プライムラベル市場で高まっている短納期、高品質、バリアブルコンテンツの需要に応えるために開発されました。新たに導入した UVインクと強力なインクジェットプリントエンジンを組み合わせることで、デジタルラベル印刷機としては最高の生産性と品質を実現しています。北米のラベル市場はかつてないほどデジタル化が進んでおり、LP350はこうした市場機会を積極的に活用するための製品です。

LP350は、CMYKに加え、オレンジやバイオレットのインクを使用することで、ラベル印刷の主流である Pantone(パントン)の色域を 94%カバーすることができます。また、ダブルホワイトのインクジェットチャネルにより、高い不透明度を実現し、さまざまなラベル用途に対応します。解像度 600×600ドット/インチ、4階調グレースケール、インターステーション UVピンニングなど、優れた印刷品質を実現しています。

また、色数やメディアの種類にかかわらず、毎分 164フィート(約 50m/分)の印刷が可能で、優れた生産性を実現しています。印刷機の幅は 13インチと 9インチの両方を用意し、お客様のニーズに対応します。さらに、メディアタイプを変更する際のセットアップ時間は、シンプルかつ迅速で、数分で完了するため、ユーザーの効率をさらに高めることができます。

LP350は、ラベル用途に特化した表面耐久性、耐光性、耐水性、耐薬品性などの様々な耐性を持つ UVインクを新たに採用し、その汎用性を発揮しています。また、印刷の再現性、濃度、鮮やかさにも優れており、透明な支持体・非支持体のフィルム、箔、蒸着素材、コート紙・非コート紙など、ラベルに使用されるさまざまな基材に対応しています。また、コロナ処理、内蔵除電装置、メディアクリーニング、バリアブルプリント機能、シュリンク用チルローラー、エンドオブプレスUVキュアリングシステムなどの機能を搭載しています。

また、「FUJIFILM ColorPathTM Sync」を搭載しています。これはクラウド型のカラーマネジメントツールで、出力機器をカラーターゲットに合わせることができます。ColorPath Syncは、最適化された色補正とシンプルなステップ・バイ・ステップのインターフェースを備えており、カラー出力デバイスのアライメントの作成と維持において、業界をリードする結果を実現します。富士フイルムは、デジタルフロントエンドの観点から、デジタルフロントエンドとソフトウェアのリーディングカンパニーと提携し、ラベル市場の高い要求に応えるために、包括的で効率的な生産ソリューションを提供します。

現在、FUJIFILM North America Corporationのグラフィックシステム部門では、狭幅の富士フイルム Uvijetインク、Flenexフレキソプレート、Illumina® LEDキュアリングシステムなどのアナログ製品ソリューションを印刷業界のラベルコンバーターに提供しています。今回のデジタル印刷機の導入により、富士フイルムグラフィックシステム事業部は、アナログからデジタルまでの幅広いポートフォリオソリューションを提供することができます。

FUJIFILM North America Corporation, Graphic Systems Division, Global Vice President Business Strategy for packagingのマット・ベネット Matt Bennettは、「この新しいデジタルラベル印刷機をデジタルパッケージング印刷機のポートフォリオに加えることは、富士フイルムにとってエキサイティングな前進であり、『Never Stop Believing in Print』という富士フイルムのコミットメントを示すものです。LP350は、先日発表された軟包装用の J Press FP790とともに、富士フイルムの豊富なインクジェットの専門知識と、フレキソ印刷市場向けの高品質なインクやプレートを提供してきた長年の経験を示すものです。」と述べています。

FUJIFILM North America Corporationのグラフィックシステム部門に関する詳細は、https://www.fujifilm.com/us/en/about/region/affiliates/graphic-systemsをご覧ください。
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★ 以上、FUJIFILM North America Corporation, Graphic Systems Divisionの公式プレス発表です。9月29日、30日に開催されるイベント「Label Congress 2021」において展示・プレビューする予定」「2022年初頭に発売を予定している」・・・ということで、この段階では詳細情報は提供されていません。いずれ発売時のプレス発表などでは明確になると思われますが、その際には下記のような質問をしてみたいと思います。まあ、プレス発表では必ず訊かれるポイントばかりですが(笑)

1.価格(本体・インク・スペアパーツ・サービス価格)
2.大手企業としては最後発となるが、富士フイルムが満を持してラベルプリンターに今参入する背景は何か?
3.先行するスクリーンに対しての優位点・勝ち筋は何か?
4.Sambaヘッドを持っていながら 600×600なのはなぜか?ラベルには 1200×1200は不要と判断した根拠は何か?Sambaでないとすればどのヘッドか?
5.FUJIFILM North America Corporationとしての発表だが、欧州・日本およびその他地域には展開しないのか?するとしたらいつからか?米国を先行させたわけは?
6.自社開発か?ODMか?
7.デジタルフロントエンドとソフトウェアのリーディングカンパニーと提携・・・どこか?

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