キヤノン:Colorado 1630を発売

キヤノンは、UVジェルロール・トゥ・ロールプリンターの新製品として、エントリーレベルの低価格モデル「Colorado 1630」を発売しました。UVジェルプリンターは、普通の紙から自己粘着性のあるビニールやバナーまで、ほとんどのメディアに耐久性があり、無臭で瞬時に乾燥するプリントが可能です。

Canon’s Colorado 1630 is a budget version of the existing 1650.
コロラド1630」は、従来機「1650」の廉価版です。

従来の 1650と同様に、UVジェル 460を採用し、最大 1625mm幅のメディアに対応し、最大 1,800dpiの解像度でプリントすることができます。最大プリント速度は 111平方メートル/時で、高画質モードでは 29平方メートル/時に低下するなど、1650よりも遅くなります。

また、1650に搭載されていた標準機能の多くが 1630には搭載されておらず、オプションとして提供されています。1630では、2本目のメディアロールの追加や、メディアを最大限に活用するためにロールの内側と外側の両方に印刷できる「プリントサイドイン」オプションなどが用意されています。

また、オプションで FLXfinishモジュールが用意されており、LED硬化を変更してマットな仕上がりにすることができますが、印刷速度が大幅に低下します。しかし、FLXfinishモジュールの真の利点は、非塗工紙やソフトサイネージ素材などの安価な多孔質素材への印刷を可能にすることです。

キヤノンの UVジェルはジェル状で供給され、プリントヘッドの中で 65℃に加熱されて液体になり、ジェット噴射が可能になります。しかし、インクがより低温の基材に当たると、再びゲル状態に戻ります。インクは最初、LEDランプによる最終硬化の前に固定されますが、LEDランプはプリントヘッドとは独立したキャリッジに取り付けられています。このアプローチにより、前処理を必要とせず、ドットゲインのリスクもなく、さまざまな基材に印刷することができます。印刷は CMYKで、キヤノン独自の 425ピエゾ式プリントヘッドを採用しており、最高 1800dpiの解像度を実現しています。特に壁紙の印刷には定評があり、キヤノンは自動生産用の専用 UVジェル壁紙ソリューションを販売しています。

キヤノンのグローバルパートナーチャネル責任者兼 EMEA大判グラフィックス担当副社長のミケーレ・トゥスカーノ氏は次のようにコメントしています。「2017年に Coloradoシリーズを発表して以来、この技術はまさに市場を破壊し、これまでに世界で 2,000台以上の導入実績があり、2,500万平方メートル以上を印刷していることから、フィードバックは非常にポジティブなものとなっています。お客様やパートナーがアプリケーションの可能性を広げ、ビジネスを成長させることは、キヤノンプロダクションプリンティングにとって必要不可欠な原動力であり、すべての PSPに対応できる 1.6mの UVジェルプリンターへの需要がますます高まっています。そのため、コロラドプリンターシリーズに1630を新たに加えることで、高度に自動化された堅牢で安定したプリンターを、魅力的な投資レベルで大きな柔軟性を提供するモジュラー・アーキテクチャを備えたプリンターとして、お客様に提供していきます。」

Coloradoシリーズと UVgelインクの詳細については canon.co.ukからご覧いただけます。

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