Formnext(1):フランクフルト 19 – 22, November 2019

昨年も視察した3Dプリンティング(Additive Manufacturing)の展示会 Formnextに来ました。昨年から更に展示スペースが増した印象で、今回は改装されたと思われるホール11と12のそれぞれ1階と2階、計4フロアでの運営でした。

まずは印象としては:

  • 出展者の数がますます増加し、急激に伸びつつある産業ということと熱気を肌で感じられる
  • 成熟感や衰退感の漂う印刷系の展示会や、ちょっと停滞感や方向を見失い感のあるインクジェットの従来用途などと比べ、まだまだ伸び盛り感は大いにある
  • 従来技術では製作が難しい、あるいは不可能だったと思われる複雑形状に部品などがこれでもか、これでもか!と並べられ、ちょっと食傷気味
  • こういう部品を使う次工程(完成品メーカー)はどう評価しているのか?今までは作ることが出来なかった部品=使う前提で(信頼性などを)評価したことが無い複雑形状の部品・・・これをどう評価しているのか?評価手法は確立されているのか?
  • 経済(価格・コスト)の話がまだあまり聞こえてこないが、本当に経済合理性のある価格でオファーできるのか?
  • これだけ沢山のベンダーがいる中で、全てが生き残れるほど甘い世界ではないと思われるが、生き残るのはどこなのか?生き残るための要件とは何なのか?
  • ミマキ、三菱化学、AFITなどいくつかの企業を除くと、日本企業全般の影は薄い印象
  • 一方で、生き残れるかどうかは別として、中国企業の出展数はかなり多く、目立つ。訪問者も、判で押したようにダークスーツを着て、集団で各ブースをおっかなびっくり覗いている明らかに日本人と思しき人達より、もうちょとラフな服装で中国語を喋っている人達の方が多い印象
  • 3Dプリンティングはインクジェットだけが唯一の技術手段ではないため、インクジェット関連企業の出展も薄まってしまい目立たない印象。プリンタメーカーでは、ミマキ・HP・Voxeljet・XJETなどが有名どころだが、部品メーカーのKNFやインクジェット技術全般をサポートするGISの出展があって、アウェイ感・疎外感を感じていた私にとっては救い(笑)

まずは、撮った画像をベタに並べます。私と一緒に「食傷」ください(笑)

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