- 2026-6-20
- ブログ
バート・コェーゼン Bad Kösen -1- からの続きです
この木造の巨大な設備は「流下式」とか「枝条式」と呼ばれる製塩設備なのです。ドイツ語では一般に製塩所は Saline(ザリーネ)と呼ばれますがこの形式のものは Gradierwerk(グラディーアヴェアク)と呼ばれます。
設備が巨大な割に原理は単純で・・・塩水を汲み上げて上から下に垂らしていきます。途中で天日や風の影響で水分が蒸発するので下まで落ちてきた塩水の塩分濃度は高まっています。この「汲み上げては上から落とす」作業を何度か繰り返すとかなり塩分濃度の濃い塩水(飽和状態)が下に溜まります。そしてそれを釜まで運んで煮詰めれば粗塩ができるということです。
Gradierwerからは塩分を含んだ水分が蒸発するので喘息や呼吸器系の疾患によいとされており、セットで公園や保養施設が併設されるのが一般的です。私が住んでいたリューネブルクもかつては製塩業で栄えた町であり、今もクアパーク(Kurpark)に Gradierwerkがあり喘息患者などが利用しています。ドイツにはこのような施設が数十か所も存在しているのです。



































