国境あちらこちら(22):オーストリア・チェコ国境 

ウィーンからチェコのブルノを目指して北に走ると右側の国境に出会います。

この国境を越えたところにヴァルチツェ(Valtice)レドニツェ(Lednice)という町があり、このあたりにある城や景観を纏めて「レドニツェとヴァルチツェの文化的景観」というタイトルで世界遺産に登録されています。

2015年 3月、出張の合間の週末にレンタカーを借りて世界遺産を目指している途中のこの国境を越えました・・・かつては自由圏のオーストリアと社会主義圏でもガチガチに堅かったチェコスロバキアの間の国境だったわけで、かなり厳重な検問があったものと推察されます。

ちなみにハンガリー政府はむしろ西側に接近を図る意図もあって、1989年の春にオーストリアとの国境にあった鉄条網を撤去しています。もちろんそれだけで「鉄のカーテンに穴が開いた」ということにはならなかったのですが、東独市民がハンガリー経由でオーストリアを目指したの背景にはハンガリー政府のそういう姿勢と無縁ではありません。

↓↓ 後ろ振り返るとオーストリア側が見えます。

かつては自由圏のオーストリアと社会主義圏でもガチガチに堅かったチェコスロバキアの間の国境だったわけで、かなり厳重な検問があったものと推察・・・の割には何となく「チャチい」検問施設ですけどね(笑)まあ、当時は装甲車や機関銃を携帯した兵士たちが一杯いたのでしょう。

↓↓ 向こうにあるちょっと大げさな鉄筋の建物はかつては国境警備兵やチェコ軍の詰め所だったのでしょう。いまは廃墟となって無人です。

サムネイル画像はクリックするとスライドショーになります

世界遺産の写真もちょっとだけ(笑)

余談ですが、一番上の地図で「Znojmo(ズノイモ)」という地名が見えるかと思います。周辺はチェコワインの産地として知られています。この手前にも国境があります(☆マーク)。ここには(シェンゲン協定に加盟していながら)コンテナハウスの簡単な検問所がみえます。大方の検問所は廃止されましたが、犯罪者・密輸入業者などへのプレッシャーの為に検問所を置くことは可能です。

2012年にこの検問所を通過した時には、まだ完全にフリートレードになっていなかったのか、関税書類処理の関係でトラックが行列をなして渋滞していました(今も右手にトラック用の駐車場が見えています)。そして、チェコ側にはトラックの運ちゃん相手に「商売」をする、ケバくて「超薄着」のお姐さま方がわんさといたのです(笑)カミさんと娘を乗せていた私は二人から「なんでこんなところを通るのよ!」白い目で見られてしまいました(笑)知らんちゅうのに(笑)

今は通関渋滞していなように見えますが・・・ルールが変わったんでしょうね。お姐さまがたは失業しちゃったということなんだろうなあ・・・

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