- 2024-12-1
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ここですべての企業のQ2(Q3)決算が出そろったので、一覧に並べてみました。今回はいつになく年間見通しを「上方修正」「下方修正」する企業が多かった気がするので、そのあたりを深掘りしてみようと思ったのです。下の表は細かくてごちゃごちゃしていますが、右の方だけ見てください。
確かに、年初の見通しをここで売上高・営業利益ともに上方修正した企業は「理想科学」「富士フイルム(全社)」「ミマキエンジニアリング」「小森コーポレーション」などがあります。
また売上高・営業利益ともに下方修正した企業には「コニカミノルタ」「リコー」「富士フイルム BI」があります。コニカミノルタはまた営業赤字にまで下方修正で、その理由に「一部事業の減損リスクの織り込み等(△290億円)」などとありますが・・・もうその手のウミは出し切ったのか?という株主総会での質問に「はい」と答えていたような気がするのですが・・・錯覚かな?幻聴かな?(笑)ま、いいです。
その他は売上高・営業利益のどちらの上方・下方修正ですが、総じていえば「この円安基調(少なくとも平均レートは前年度より円安」という経営環境下に置いてそんなことでいいんですかね?いったい何が起こっているのでしょう?
でも、ほんとうに由々しいことはそこではないように思われます!
各社の過去データを調べて 2014年度(リコーは 2015年度)と今年度見通しを比較し、エクセルの「1/n乗根」の関数でこの10年のCAGRを計算してみました。見て下さい、売上高で殆どの会社が「2%以下」ですよ!ミマキが唯一、売上高も営業利益も5%を超えているのが立派に見えてしまうレベルです!なんやねん、これ!
しかも 2014年度の平均ドルレートはざっくり言って 105円/$・140円/€ですよ!国際的にはジリ貧なわけです。でも茹でガエル達はぬるま湯につかって、年度ごとに適当な言い訳しながら 10年間で CAGRが2%にも達していないことに対する説明はない・・・まあ、社長なんて数年で代わりますからね。自分の任期をやり過ごせばいいんでしょう。
経営者も劣化したもんだ・・・!
見解・反論など有れば・・・特に経営者クラスからの異論・反論・オブジェクションなど有れば歓迎です!