武藤:初の一体型プリンターカッター

2024年9月12日

武藤工業は、同社初の一体型プリンター/カッターである、630mmのエコソルベントプリンターの新製品「XpertJet C641SR Pro」を発表した。主にステッカーを製造する企業を対象としているが、車両用グラフィック、ラベル、熱転写にも使用できる。

これまで、武藤は個別のプリンターとカッティングプロッターを組み合わせることで生産性が向上すると主張してきた。しかし、ローランドとミマキは一体型マシンで一定の成功を収めており、ムトーがそれに追随するのは理にかなっている。

C641SR Proには、武藤の AccuFine 1600プリントヘッドの 1つが搭載されているが、これは実際にはエプソンの I-1600ヘッドである。CMYKのカラーチャンネルは 4つだけのようだが、同サイズのプリンター専用機である VJ628は最大 6色まで対応している。 武藤は、600 x 900 dpiでのプロダクションプリント速度を 6.5 m²/hとしている。

武藤は、リリースシートを残したハーフカットとミシン目によるカットの両方が可能な、新しい輪郭カットユニットを開発した。プラテン上にはカッティングマットが置かれている。カッティング速度は 20~150 mm/秒、カッティング圧は 30~300 gfである。

このプリンターは、印刷のみ、カットのみ、あるいは連続印刷とカット、あるいは個別の印刷とカットのジョブにも使用できる。

自動両面位置合わせ用の Dropmaster 2や自動メディア送り調整用の Feedmasterなど、数々の標準的な Mutohの機能を備えている。また、バーコードから詳細情報を読み取るスキャナーでロールの長さを管理することもできる。

市場に応じて、供給されるインクは MutohのMS31または MS51のいずれかであり、ラミネート加工なしで 3年間の屋外耐候性を実現する UV耐久性があると言われている。卓上型として使用できるが、オプションのスタンドと巻取ユニットも用意されている。

Harlequin RIPコアをベースとする Mutohの VerteLith RIPが付属している。米国市場向けには、カットパスの設定に使用できる SAiの FlexiDesignerの Mutoh専用版もバンドルされている。

C641SR Proは現在、Mutohの米国ウェブサイトで 6,995ドル(約5,400ポンド)で販売されている。今年後半には世界中で販売が開始される予定である。新プリンターおよび Mutohのその他の製品ラインナップの詳細については、mutoh.comをご覧ください。

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