RMGT:印刷機の自動化をアピール

IGAS2022におけるRMGT社のブースは、パーフェクターとオンラインカラーコントロール登録・検査機能を備えた8色機、970PF8オフセット印刷機で占められていました。この印刷機は、同時刷版交換システムで構成されており、RMGTのインド代理店 Provin Technosのディレクターである Vinay Kaushalは、マンレス印刷を特徴とする第一世代を表していると述べています。

IGASで 970の 7色目と 8色目のユニットに装着された自動プレートサプライシステムを展示しました

プリプレスからポストプレスまでを連動させて自動化する RMGTのスマートファクトリー構想の一環として実演されました。RMGTのインターナショナル・セールス&マーケティング・グループ・リーダーである石橋氏は、次のように説明します。「日本の印刷会社の多くは、画像点数の多い小ロットの仕事に直面しています。加えて、材料費の高騰や人手不足も抱えています。」

スマートファクトリーには、CTPの富士フイルム、折り・綴じなどのポストプレス機能を担うホりゾンなど、多くの企業が参加しています。石橋は「料金を高くすることよりも、顧客のために共同で問題を解決することが目的」とのことです。

このようにプリプレスワークフローと MISは、印刷機のプリセットだけでなく、プレートセッタにデータを送ってプレートを作ることもできます。今回の展示会では、ニッパーと呼ばれる 2台の自律走行車による実践的なデモンストレーションが行われました。そのうちの 1台がプレートセッタからプレートを回収し、印刷機に送ります。そして、小型のニッパーは、紙が入ったパレットをピックアップし、印刷機のパイルフィーダーに挿入する。このような小型のロボットシステムの利点は、コンベアシステムを必要とせず、プレスルームのスタッフの数を減らすことができることです。

印刷機自体には、7色目と 8色目のユニットに、使用済みのプレートを印刷ユニットから取り外し、ニッパーで運ばれてきた新しいプレートを挿入するプレートサプライシステムのプロトタイプが設置されています。印刷後、このニッパー AGVで印刷物をホリゾンのスタンドに運び、折り畳みと製本を行っています。

現時点では、このレベルの自動化は日本市場向けに設計されたものですが、後に全世界に展開される予定です。Vinay Kaushalは、自動化の程度は市場に依存すると言います。インドでは、紙やプレートのローディングにかかる労働力が安価であることは大きな問題ではない、と指摘する一方で、次のように付け加えました。「印刷機の自動化は、生産性の向上、そして収益性の向上につながるため、普及するでしょう。」

RMGT社のインド代理店プロビンテクノス社のセールスディレクター、アクシャイ・カウシャル氏(左)とディレクター、ヴィナイ・カウシャル氏(右)、中央はRMGT社インターナショナルセールス&マーケティンググループリーダー、石橋氏

970プレスは、2020年に初めて発表されました。A1プラスサイズの用紙に対応し、最大用紙サイズは 650×965mm。このフォーマットは、B1よりも運用コストが安いため、世界的に人気が高まっているとのことです。970は、ストレートプレスとパーフェクターがあり、2色から10色のユニットが用意されています。IGASで展示された 8色パーフェクター仕様は、LED-UVインク用に構成されていました。最大 15000sphで稼働します。インクプリセット、ブランケットクリーニング、版交換からテスト印刷、見当合わせ、濃度調整、本番印刷までをスマートアシスト印刷システムで自動化し、高度に自動化されています。オプションで、インライン CCDカメラを使用したプリントクオリティシステムもあります

詳しくは、ryobi-group.co.jpでご覧いただけます。

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