W&H社:Vistaflexをアップデート

ドイツのフレキソ印刷機メーカーである Windmöller and Hölscher社は、2008年に初めて発売した広幅巻紙 CIフレキソ印刷機 Vistaflexのアップデートバージョンである Vistaflex IIを発表しました。

Windmöller and Hölscher社は、この広幅巻取紙CIフレキソ印刷機 Vistaflex IIに、多くの自動化機能を追加しました

Vistaflexは、最大 800mpmの速度で稼働し、24時間 365日の生産を維持するために迅速なジョブ切り替えが可能な高生産性のフレキソ機を必要とする、定評あるコンバーターを対象としていました。これは主に、2台の統合ロボットがジョブ切り替えを自動化する Vista-Portロボットシステムによるものです。Vista-Portは、印刷機の稼働中にさらに最大 4つのジョブを準備することもできます。

W&Hは長年にわたり、印刷機の様々な要素を自動化するための技術を数多く開発してきましたが、それらは今回、新バージョンに取り入れられました。CIドラムクリーニングシステムは、紙と不織布の性能を向上させるために改良されました。また、インプレッションと見当合わせを自動化する Easy-SetとEasy-Regシステム、洗浄とインキングを行う TurboClean Advanced Eシステムも搭載しています。また、ウェブモニタリングと欠陥検出のための W&H Visionシステムも搭載しています。

さらに、Ruby IoTプラットフォームを W&H Connect 4 Flowと組み合わせることで、顧客の ERPシステムと印刷機を直接つなぐことができ、ジョブデータをリモートで送信して自動スマートジョブキューイングとワークフローの最適化を行うことができます。これは Vista-Portロボットシステムと連動しており、シリンダーとスリーブを事前に準備し、必要に応じて自動的に交換することができます。

また、スリットモジュールを内蔵した新しい巻取機「Filmatic II C」は、通気性のあるフィルムや不織布など、巻取りが困難な非常に繊細な基材に対応し、非常に小さなアップにカットしてストレートエッジで巻取ることが可能です。

プロダクトマネジメントのチームリーダーであるホルガー・クレイルカンプ博士は、次のように説明しています。「自動化およびアシストシステムは、切り替え時間を短縮し、無駄を省き、印刷オペレーターにとってより分かりやすく、より簡単な工程にすることで、生産効率に劇的な変化をもたらしています。そこで、W&Hのシステムを Vistaflex IIに直接組み込んだのです。

現在、100台以上の初代 Vistaflexが、ヨーロッパ、北米、アジアのお客様によって、紙やフィルムへの印刷、不織布やバックシートフィルムなどの衛生分野の特別な製品に使用されています。

Windmöller and Hölscher社の印刷・仕上げ担当ゼネラルマネージャーである Hermann Veismann氏は、次のようにコメントしています。「Vistaflexをどのように、そして何をアップデートするかという構想を練り始めたとき、Vistaflexが発売から 10年以上経った今でも、いかに優れた印刷機であるかということに気づかされました。この機械を長期間にわたって非常に過酷に使用するお客様のために、私たちはまず、安定性と印刷品質を向上させるためにベアリングシステムを改良しました。

Vistaflex IIには 2種類の幅があり、Lモデルは印刷幅 1.3~1.65m、8色または10色デッキ、Xモデルは印刷幅 2~2.2m、8色デッキとなっています。いずれも最大リピート長は 1.25m、最高速度は 800mpmです。詳しくは、wh.groupをご覧ください。

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