誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(118)★★★ キューリッツ Kyritz -8-

★★★ キューリッツ Kyritz -7- からの続きです

さて真ん中あたりにあるマルクト広場に戻り、今度は町の南側を攻めていきます。マルクト広場から南西を眺めると Fachwerkhausの家屋の向こうに St.Marienrircheの尖塔が見えています。手前角にあるのは「Taj Mahal」というインド料理屋です。

旧東独では中東系のケバブ屋とアジア系のベトナム料理屋が多数を占めていますが、その合間を縫ってインド屋も浸透しつつあります。ケバプ屋は専業が多いですが、ベトナム屋は「ナンチャッテ寿司」を、インド屋はピザやパスタなど「ナンチャッテイタ飯」も扱うことが多いです。この Taj Mahalは少なくとも店構えからは「正統派?」インド飯屋に見えます。

キューリッツ(Kyritz)のシュールシュトラーセ(Schulstraße)に位置する、かつてのハインリヒ・マン職業学校(Heinrich Mann Berufsschule)の旧校舎です。木組み建築とは異なり、こちらは赤レンガ造り(Backsteinbau)の重厚な歴史的建造物となっています。

    • 建物の特徴と現在の状況建築様式:19世紀後半から20世紀初頭にかけてドイツの公共建築(学校や役所など)でよく用いられた、美しく規則的な赤レンガのファサードが特徴です。アーチ状の窓枠や、屋根付近の装飾的なレンガの配置に当時の職人技が見られます。
    • アーチの文字:中央の入口の上には、半円状に「HEINRICH MANN BERUFSSCHULE」(ハインリヒ・マン職業学校)という校名が掲げられています。「ハインリヒ・マン」は、『トニオ・クレーゲル』や『魔の山』で知られる文豪トーマス・マンの兄であり、自身も高名なドイツの作家・社会批評家です。
    • 現状:1階の窓が木板で塞がれており、現在は学校としては閉鎖(廃校)されています。ドイツの地方都市では、統廃合によって使われなくなったこうした歴史ある学校建築が、地域の文化スペースや集合住宅(ロフトアパート)として再利用されるのを待つケースがよく見られます。

★★★ キューリッツ Kyritz -9- に続きます

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