コダック:Prinergyをv11.5に更新

2025年12月9日


コダックは、自動ワークフローソフトウェア Prinergyのv11.5アップデートをリリースしました。ルールベースの自動化(RBA)の改善と他ツールとの連携強化が図られています。

ルールベースの自動化(RBA)はPrinergyの自動化の核をなす機能です。変数に関するデバッグとルール構築のサポートが強化され、ログレポートも改善されました。プリフライトに関するルールが改良され、ファイルの自動コピー・移動時のセキュリティでは、FTPS(File Transfer Protocol Secure)および SFTP(SSH File Transfer Protocol)への対応が強化されています。

プリフライト機能の改良により、Prinergyは出力時に PDFファイルを自動的に検証・最適化できるようになりました。コダックは新たなカスタム Fixupsとカスタムプロファイルも追加しています。

さらに、印刷機インターフェースや裁断機と連携する PrintLinkソフトウェア(JDFジョブ定義フォーマットおよびPPF印刷生産フォーマットファイルを生成)の統合性が向上。これにより、用紙厚さ、用紙坪量、印刷量、用紙グレードに対応した新しいカスタム CIP3タグが追加されました。

Prinergyは、PREPs面付けソフトウェアの JDF出力から裁断データを取得できるようになりました。PREPsは広域ネットワーク(WAN)接続性の向上とユーザーインターフェースの改良も受けました。

コダックは Prinergyの仮想プルーフィングシステム「VPS+」も改良し、高解像度ファイルの処理性能を向上させました。動的な透明度スライダーが追加され、色分解表示でノックアウトとオーバープリントの表示切り替えが可能になりました。レイヤード PDFバージョン管理対応のセパレーションや、セパレーション表示順のドラッグ&ドロップ操作をサポート。ズーム操作の一貫性が向上し、ズームショートカットも追加されました。

コダックの最高IT実装責任者であるジム・バーンズ氏は次のように述べています。「Kodak Prinergy Softwareバージョン 11.5の導入は、当社のワークフローソリューションを技術と革新の最先端に保ち、お客様が変化する市場要件に効果的に適応できるよう支援するという当社の取り組みを示すものです」

Prinergy 11.5は現在提供中です。Prinergy 11.5は完全修飾ドメイン名(FQDN)にも対応しました。これはkodak.comのようなドメイン名とは異なり、関連するルーティング情報を全て含むものです。したがって、Prinergyの詳細は https://www.kodak.com/en/print/page/prinergy-platform/で確認できます。

関連記事

ページ上部へ戻る