高市氏の「ワークライフバランスを捨てる」発言を支持します

高市氏の「ワークライフバランスを捨てる」発言に批判が集まっています。これに関しては彼女の肩を持つつもりはさらさらありませんが、ある意味いいね!と思っています。

裏金議員を幹事長代行で処遇するなどというのは自ら自民党の没落を加速するようなもんで、決して支持はしませんが(というかそれはそれで結構かも知れませんが(笑))なんでもかんでも反自民ではありません。政策ごとに支持するところは支持します(笑)

いつの頃からか「働き方改革」「ワークライフバランス」なる言葉に乗せられて、企業のアホ人事はそれを「9時から17時時までをワーク、それ以外はライフ」と定義して17時になると職場の電気を消し、パソコンのコードを引っこ抜いて回り。メールも自宅からは読めなくしました。まあフレックス制度を導入してそれなりのアジャストをしたけれど労働の総量規制をしたことには変わりはありません。

それを「コンプライアンス」という呪文が状況を更に縛ることとなりました。「なに?休日出勤する?コンプライアンス違反だ!」「『ライフ』の時間であるはずなのに家でメールを読んでいる?コンプライアンス違反だ!」(笑)・・・それに組合もまんまと乗ってしまった…コンプライアンスという言葉を出すと思考停止に陥るのです。

で、どうなったかって?日本企業・メーカーからはもうワクワクする製品は何も生まれなくなってしまいました。開発には文化がります。大きな波があって思考を切らしたくない、切らしてはいけない期間は必ずあります。その期間は実験室に泊まり込んでも、何日も家に帰らず風呂にも入らずクリエイティブな仕事に没頭する期間が大事なんです。折角ドーパミンが出てるのに、17時が来たからはいさようなら、続きはまた明日9時から…なんてありえない。これやってる間って楽しくて仕方ない!そうやって新しいものを生み出して、リリースしたら何日か纏めて休む!これこそがワークライフバランスだと思うのです。

不夜城だった開発棟の灯が消えた・・・日本の没落はこのあたりから始まったのです。そう思いませんか?

今、大学の工学部を出てメーカーに就職しようという人が減っています。東大工学部では実質的に皆無という状況だそうです。で、何を志望するのか?スタートアップかコンサルなんだそうです!目先の収入に騙されて大卒でいきなり(あるいはどこかの大学で MBAを取得して実務経験なしで)コンサルになったような若造にもっともらしく教えて貰おうなんて思いもしませんが(笑)スタートアップを指向するというのは理解できます。これまでに無かった製品や世界一のプロダクトを追い求めなくなった夢の無いメーカーより、そういうものを追い求めるスタートアップの方が楽しそうじゃないでしょうか?

(余談ですが東大法学部を出て官僚を目指す学生も激減しています。かつて日本の今と未来を支えるという夢に燃えた若者が目指した官僚は、安倍政権が「政治主導」としたころから自立性を失い、アホな政治家たちが棒読みする答弁原稿書きに堕ちてしまい、挙句に漢字の読めない大物政治家の為に漢字にルビを振る為に徹夜する!・・・やってられませんね(笑))

高市氏のは「楽しい仕事に時間を忘れて没頭する感」がないのでちょっと違うんだけど、まあそれでも「ワークライフバランスクソ食らえ!」と言ったところは、それなりにいいね!と思う次第です。

善良な市民の労働力を搾取しようというブラック企業は確実に存在するので、そういうことを許さない労基署の存在や機能は必要ですが、逆に労基署の査察を恐れて全社一律の社則・規定で会社を縛り開発の文化を殺すような施策は改めるところまで政治主導で徹底してほしいと思いますね。

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