- 2025-8-10
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おっと!忘れるところでした。ベルリンからアウトバーンを通ってシュチェチンに行く途中にも当然ながら国境があります。
これは 1996年だったと思いますが、この時はこのように検問所があり、そこでビザの発給と両替をしてもらいます。
この時はポーランドの北半分を周遊ドライブで、コシャリン(ケスリーン)->ツォポット(ゾポット)グダンスク(ダンツィヒ)->エルブロング(エルビング)->オルシュチン(アレンシュタイン)->マルボルク(マリエンブルク)ー>トルニ(トーン)ー>ポズナン(ポーゼンー>というルートでベルリンに戻りました。当時はまだシュチェチンとグダンスクの間にはアウトバーンが開通しておらず、所謂「下道(したみち)」を走ったのです。
凸凹で埃っぽい国道で、たまに信号で止まるとバケツを持った子供たちが寄って来て「窓を拭いてあげるからお小遣い頂戴!」とせびってくるような、ポーランドの田舎はまだ貧しかった時代です。
途中で田舎の道端の名もない食堂で地元メシを食べた記憶があります。農家の横にある水道塔の上にはコウノトリが営巣しています。アウトバーンになると目的地にまっしぐらに急ぐだけで、こういう体験は出来なくなります。思えばいい経験でした。
今はシェンゲン協定のお陰で検問所も廃止され、わずかに国境標識柱でここが国境とわかる程度です。
ポーランド側を見れば、ポーランドの交通ルールを表示した看板が、ドイツ側をみればかつてはここに検問所があったんだろうなあということを偲ばせる側道がありますが今は入れないようになっています。
検問所は無くなりビザ取得の手間が省け、アウトバーンが整備されて交通はスムースになりましたが・・・何故か「あの時代が懐かしい」・・・それって、遅くて煙で煤けて不便だった蒸気機関車が無くなるのを惜しむのと似たような心情なのでしょうかね・・・