リコー:モノクロプリンターをアップデート

2024年9月19日

リコーは、モノクロプロダクションプリンターの新シリーズ「Pro 8400シリーズ」を発表した。このシリーズは、現行の Pro 8300シリーズを若干改良したもので、より高速のスキャナーを搭載している。

このシリーズには 3つのモデルがあり、それぞれ 2つのバリエーションがある。3つのモデルの違いは印刷速度のみで、8400Sは A4で毎分 96枚、8410と 8420はそれぞれ毎分 111枚と 136枚の印刷が可能である。さらに、より高速な 2つのモデルには、プリンターのみの機種と、スキャナーユニットを搭載したフル MFPの 8410Sと 8420Sの 2つのバリエーションがある。ベースモデルである 8400にはプリンターのみの機種はない。リコーは高生産性を強調していますが、これらの印刷速度は旧機種である Pro 8300シリーズと同じだ。

複合機のスキャナーユニットは改善され、A4両面で最高 300dpiの解像度の場合、速度は 220ppmから 280ppmに向上した。リコーは、おそらくより高速のスキャン速度に対応するために、自動原稿送り装置(ADF)も更新したと述べている。

それ以外では、このシリーズは以前のモデルと同じ面発光型半導体レーザー(VCSEL)イメージング技術を使用しているようだ。これにより、2400 x 4800 dpiの解像度が実現し、1200 x 1200 dpiの印刷が可能になる。また、この新シリーズは、以前のモデルと同じトナーを使用しているようである。

新しい機械式レジストレーションシステムには、スキューを補正し、印刷済みの用紙や濃い色の用紙でも正確な取り扱いを可能にするコンタクトイメージセンサーが搭載されている。また、このシステムは、表面画像を定着させる際に加えられた熱により用紙が収縮していないかどうかを監視し、VCSELシステムが裏面の画像のサイズを調整して補正し、表裏のレジストレーションを維持できるようにする。

Pro 8400シリーズは、最大 330.2 x 487.7mmのシートや、長さ 700mmまでのバナー(両面印刷を含む)に対応している。リコーによると、40gsmまたは52gsmのメディアを使用すれば、軽量な厚紙まで、さまざまな種類の基材に対応できるとのことだ。350gsmまでの用紙に対応するが、これは使用するトレイによって異なるようだ。また、両面印刷は 300gsmまでの用紙にのみ対応する。最大 10種類の用紙トレイを使用でき、最大 18,850枚の用紙をセットできる。

オプションとして、Fieryの FS-600 DFEをベースにした Fiery EB-36コントローラーがあり、デバイス管理機能とジョブ管理機能、さらにインポジションと Adobe RIPが含まれている。

もう一つの興味深いオプションは、Pro 8400シリーズのエンジン2台を接続キットでつなぎ、両面印刷用の 2エンジンソリューションとして稼働させることができるというものである。これにより、最大で A4用紙 272枚/分の印刷が可能となり、書籍出版社にとっては魅力的かもしれない。

リコーは、これらの機器の製造に使用される再生プラスチックと再生鋼の比率も高めており、これにより、これらの機器の二酸化炭素排出量はより低くなるはずだ。

リコー北米のシニア・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるゲイビン・ジョーダン・スミス氏は次のようにコメントしている。「リコーの持続可能性への永続的な取り組みの伝統を継承する省スペースの枚葉機に、正確な位置合わせと優れた画質を実現する最新技術を組み込むことで、このシリーズは生産ワークフローを向上させるだけでなく、お客様がより環境に配慮した方法で製品やサービスを拡大し、ビジネスを成長させることを可能にします」。

新シリーズの詳細については、ricoh.co.jp(日本語)をご覧頂きたい。ただし、翻訳は用意されている。米国および欧州では、今年後半に発売予定とのこと。

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