武藤工業:新しい昇華転写プリンターを発表

武藤は、主に転写紙へのプリントを想定していますが、コーティングされたポリエステル生地や混紡繊維へのプリントも可能な昇華型の新製品、1.6m幅の XpertJet XPJ-1642WRを発表しました。

This Mutoh XpertJet 1642WR is a 1.6m wide dye sub printer.
この Mutoh XpertJet 1642WRは、1.6m幅の染料サブプリンターです。

このプリンターは 2つのヘッドを千鳥状に配置しています。Mutohはこれを AccuFineプリントヘッドと説明していますが、私にはエプソンの I1600ヘッドによく似ているように見えます。そうだとすると、これまで染料サブプリンタのほとんどにエプソンの旧世代のヘッドを使用してきた武藤にとっては、新しいヘッドではないことになります。いずれにしても、ヘッドには 4列のノズルがあり、それぞれに 400個のノズル、合計 1600個のノズルがあります。液滴の大きさは 3.8~24plまで対応しています。解像度は、300×600dpiから1200×1200dpiまで。生産能力としては 98u㎡/hrですが、生産速度は 61㎡/hrとのことです。

このプリンターには、「i-screen」と呼ばれる第 4世代の武藤製ウィービングアルゴリズムが搭載されています。また、自動ノズルチェックユニットが搭載されており、ノズルの欠落を自動的に検出して清掃してくれます。さらに、ノズルが回復できない場合は、ユーザーがアクティブなノズルブロックを選択することで、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。また、前面のメディア乾燥ユニットや交換可能なミスト回収フィルターも搭載しています。その他、内蔵カラーセンサーによる自動双方向アライメント「DropMaster2」や、同じく内蔵カラーセンサーによる自動紙送り調整「FeedMaster」を搭載しています。

XPJ-1642WRは、武藤の新製品である昇華型インク「DS3シリーズHC」を採用しています。このインクセットは 4色で、色材の搭載量が多いため、インクの消費量を抑えることができます。もちろん、水性インクの使用量が減れば、速乾性や軽量紙との相性の良さにもつながるはずです。新インクは脱気済みの 1kgパウチ入りです。

プリンタには、昇華型紙の種類に応じて圧力を調整できるプレッシャーローラーが搭載されています。ヘッドの高さは、1.5mmから 4mmまでの 4種類の中からユーザーが手動で選択できます。

また、使用中のロールをプリンターから取り外す前にバーコードを印刷するメディアトラッカー機能を搭載しています。ロールを再セットする際に、このバーコードをカラーセンサーで読み取ることで、メディアが何メートル残っているかをプリンターが教えてくれます。また、電動式のテイクアップシステムは、30kg、40kg、100kgの3種類から選ぶことができます。

詳しい情報は mutoh.euをご覧ください。

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