- 2022-2-13
- Nessan Cleary 記事紹介
HPは、完全にプラスチックを使用しない繊維ベースのパッケージングでプラスチックパッケージ市場を破壊することを表明する一環として、プラスチックを一切使用しない紙ボトルなど持続可能なパッケージを開発した Choose Packaging社を買収しました。
Choose Packaging has developed paper-based bottles that are completely free of plastic.
Choose Packagingは、完全にプラスチックを使用しない紙ベースのボトルを開発しました。
2018年に設立された Choose Packagingは、スコットランドのエジンバラに拠点を置いています。Choose Packagingの創業者兼マネージングディレクターである James Longcroftは、次のように説明しています。「プラスチックフリーのパッケージング開発企業として、使い捨ての PETパッケージをなくすために、プラスチックボトルの代替品を提供できる技術を生み出すことに成功しました。」
これらのボトルの外箱は、再生新聞から作られており、コンポスタビリティ認証に準拠しています。裏地は、持続可能な植物由来の防水 PETフリーライナーでできています。このボトルにはさまざまな種類の液体を入れることができ、互換性を確保するために製品ごとにライニングが適合しています。ラベルは紙製で、バイオインクで印刷されています。ボトルのサイズは 30mlから 500mlまであり、ほとんどの種類の PETボトルや一部のガラス瓶の代替品として有効だと言われています。
Choose Packagingは、さまざまな小売業者と取引しており、顧客のニーズに応じてボトルをカスタムデザインすることができます。同社は 3Dプリンターでプロトタイプを作成し、生産に移行した後は、顧客が独自のボトルを製造できるよう支援する予定です。
ここで、HPの出番となります。HPは、Choose Packagingを同社のパーソナライゼーション＆ 3Dプリンティング事業に統合します。昨年 9月、この部門は Molded Fibre Tooling Solutionを発表しました。モールドファイバーは、モールドパルプとも呼ばれ、リサイクルされた板紙材料や新聞紙を使って、電子機器や自動車部品などの出荷製品、および使い捨てのボウルや皿などの保護包装要素を作る方法です。リサイクル可能で、生分解性があり、堆肥化または焼却することができます。これまでの主な欠点は、金型を作るために必要な金型でした。HPのソリューションは、3Dプリンターで金型を製造することです。Molded Fiber Tooling Solutionは、製品ではなくサービスであり、HPは顧客の設計に合わせて金型を製造します。
このアプローチにより、HPは、Chooseボトルの生産規模を拡大し、使い捨てペットボトルの市場を破壊するのに最適な立場にあります。Longcroft氏は次のように述べています。「HPの世界レベルの能力と専門知識は、私たちの影響力を世界レベルで拡大するのに役立つはずです。HPのチームに参加できることをうれしく思っており、ビジネス、テクノロジー、持続可能性、価値観重視の文化といった共通の目標という点で、これ以上ないほどマッチしています。」と述べています。
HP社の最高戦略・インキュベーション責任者である Savi Baveja氏は、次のように説明しています。「今回の買収は、持続可能なパッケージングのような魅力的な垂直分野で能力を強化し続ける一方で、HPの広範なサステナビリティ目標に対する進捗を推進する素晴らしい例です。」
ボトルに関する詳しい情報は choosepackaging.co.uk から、成型ファイバーツーリングソリューションに関する情報は hp.com からご覧いただけます。
