- 2021-5-8
- Nessan Cleary 記事紹介
リコーは、585mm × 750mmの B2プラスシートに対応し、自動パーフェクティングユニットを搭載したインクジェット枚葉印刷機「Pro Z75」の詳細情報を公開しました。
当然、水性インクで 1200 × 1200dpiの解像度のリコープリントヘッドを使用しています。リコーは、片面 4,500sphを 4色で生成し、両面印刷の場合、この速度は 2,250sphで半分になると述べています。これは、片面 75 B2ppmまたは 300 A4ppm、および 37.5 B2ppmまたは150 A4ppmに相当し、XeroxiGenと同じ速度です。60〜400 gsmのコーティングされていないメディアと、73〜400 gsmのオフセットコーティングされたメディアを使用できます。
もちろんリコー製のプリントヘッドを採用しており、1200 × 1200dpiの解像度を上記の速度で印刷することができます。顔料の多い水性インクを使用しています。メインフレームは鋳鉄と鉄でできており、長い乾燥トンネルがあるようです。最大デューティサイクル 260万B2+インプレッション/月、平均レンジ 25万~ 125万B2+インプレッション/月に対応するとしています。フロントエンドには EFIを採用しています。
本機の価格やランニングコストについては明らかにされていませんので、本機がどの程度の効果を発揮するのか、結論を出すのは時期尚早です。リコーは、今夏に米国の顧客とベータテストを開始する予定で、商用化は 2022年第 2四半期を予定しています。欧州での発売には、大西洋側で使用されているメディアの違いを考慮して、別途ベータテストを行う必要がありそうです。
現時点では、以下のような既存の競合製品があります。富士フイルムの Jetpress 750Sは、1200 dpiの解像度ではそれほど高速ではなく、自動化されたパーフェクターがありません。(■ 1.5倍速を発売したようだけど?) また、インクジェットではなく液体トナーを使用する
HP社の B2 Indigoシリーズや、水性インクではなく UVインクを使用するコニカミノルタ社の AccurioJet KM-1eなどがあります。また、B2オフセット印刷機も検討の俎上に乗るでしょう。B2オフセット印刷機は印刷速度が速く、適切な面付けやジョブ管理システムと組み合わせれば小ロットの仕事にも対応できます。なお、Z75にフォーカスした内容ではありませんが、リコーのプロダクションプリンターに関する詳細は ricoh.co.jpでご覧いただけます。
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