- 2020-10-13
- Nessan Cleary 記事紹介
Agfaは Jeti Tauro H3300プリンターの新しい S(標準用)バージョンを発表しました。これは、基本的に、より低い価格を設定できるようにヘッドの少ないバージョンを提供するということです。
Agfaの主要な製品として継続販売される標準バージョンは、48個の Ricoh Gen5ヘッドを使用し、4つまたは 6つのカラーチャンネルで構成できます。ホワイトまたはプライマーで使用するために、さらに12個のヘッドを取り付けることができます。(大野註:これも「Standardバージョン」と呼び、今回の新しい廉価版も S(Standard)ではやや紛らわしい気が…)
ただし、この新しい Sバージョンにはこれらのプリントヘッドが 24個しかなく、6色のマシンとしてのみ使用できます。ただし、白やプライマーで使用するためにさらに 8個のヘッドを追加するオプションがあります。このバージョンの最高速度は 302平方メートル/時です。ただし、ヘッドを追加して、最大印刷速度が 453平方メートル/時の既存のマシンと同じ仕様にすることは可能です。
Agfaのハイエンドサイン&ディスプレイ製品のマーケティング製品マネージャーである Reinhilde Alaertは、次のように説明しています。「Tauroのセグメントに参入したいが、よりエントリーレベルのモデルを望んでいたいくつかの潜在的な顧客の要求にお応えしました。お客様のビジネスが成長したり、より高い生産性が必要になった場合は、より高速にアップグレードできます。」
ヘッドの数を除けば、Sバージョンは既存のプリンターと同じで、同じサイズの 3.3m幅のメディアを使用し、同じロードおよびアンロードオプションを備えています。これには以下が含まれます:手動のロードとアンロード:自動アンローダーによる半自動化;自動ボードフィーダーによる3/4自動化;ロードとアンロードの完全自動化;フレキシブルメディアで時折短時間実行するための簡易ロールツーロール;マスターロールツーロールで、ロールフィードメディアへのハイスループット印刷を実現します。
アグファは、50万ユーロ(125円として約 6,250万円)未満になると言う以外に価格についてコメントしませんでした。個人的には、ベンダーが価格を主なセールスポイントとする新しいプリンターを発売する場合、その価格を明確に公表したほうがプロフェッショナルだと思います。(大野註:そこって、勿体つけるとこじゃないだろう?と言ってます)
お客様は価格とパフォーマンスを慎重に検討する必要がありますが、この新しいバージョンは、後でアップグレードすることがかなり確実である場合に意味があることは指摘しておくべきでしょう。そうでない場合は、頑丈なシャーシにお金を払っていますがちょっと勿体ないかと思います。考慮すべきもうひとつのことは、プリンタの生産性をアップグレードする場合は、ロードシステムをアップグレードするために追加料金を支払う必要があるかもしれないということです。いずれにせよ、詳細は agfa.comをご覧ください。