WOCCS　ユニオンケミカー：Coding&Marking　専用ブランド

2020-4-24
業界 Who's Who

ユニオンケミカー、ってどんな会社？

【日付、製造ロット、QRコードなど、お客様の印字に役立つ情報を定期的にお届けするWOCCS通信 Vol.29】

「明日の印字を変える」でお馴染み、インクメーカーが作った印字専門ブランドWOCCS（ウォックス）です。

次の写真はユニオンケミカー本社の正面。インクジェットの第二の聖地（と言われているとか言われていないとか（笑））、大阪府枚方市にございます。

創業100年を超えた化学系メーカーをずっと支え続けてくれたのが、調合技術、薄膜コーティング技術、狭幅スリット技術です。その集大成がロングセラーの熱転写印字用リボンや修正テープですが、調合技術はさらに可食性インクジェットインクやマーキング用速乾性インクジェットインクへと進化しています。

この速乾性インクを開発しているのが、私達マーキング＆コーディング事業部です。さらに、インクのみならずプリンターや搬送機などお客様が印字に必要なものをそろえて提供する自社ブランドWOCCS（ウォックス）を運営し、消耗品メーカーだけでなく「インクメーカーが営む印字専門店」の顔も持っています。

100年受け継がれた三方良しの精神。蓄積された多種多様なノウハウと新たに導入した事業部制により増したユニークさが織り成す独自商品。目まぐるしく変動する市場の中でお客様に選んでいただける商品やサービスとは何か。今後も新たな価値を創造し続けて参りますので、ぜひお気軽にお客様の身の回りの不満足をご相談ください！

✙✙　開発者から一言：こちらを是非クリック下さい

2016年6月。
大学卒業後に16年勤めた企業の研究開発職を退職した私は、1年間山ごもりした後、このユニオンケミカーに転職して参りました。入社当時、まさにマーキング用速乾性インクジェットインクの開発はスタートしたばかり。目の前にはすでに海外のお客様（プリンターメーカー）がおり、初めてのOEM供給に向けて開発を加速させている時でした。

私のミッションはインク速乾性が速く、ノズルでの乾燥をしっかり抑制し（デキャップ耐性と呼びます）、かつ、安定してロングランできる溶剤系インクを開発すること。どの材料を使うか。どのような比率で配合するか。

調合検討とは、材料の特性をしっかり把握し、それを最大限活かして目指す機能を発揮させること。一日に十種類以上のインクを調合し、カートリッジに充填、プリンターにセットして印刷、その結果をみて材料と配合を見直す、毎日これを繰り返し、ようやく完成した最初のインクは7年経った今も受注が続いています。あれから数千というインクを試作し、製品のラインナップも増えました。ごく少量でも添加するとガラッと様子を変える材料もあれば、いくら添加しても様子が変わらないものもあります。

失敗ばかりの研究生活でここまで走って来られたその駆動力は、お客様からいただく不満足の声、これが満足に変わったときのありがとうの声、最初に立てた夢の存在、自分を許し信じる自尊心、そして100年間受け継がれ更新されるユニオンケミカーのノウハウではないかといま振り返って思います。

次の100年へと繋ぐバトンは、目に見える商品だけでなく、目には見えない学ぶ姿勢こそが世代を超えて受け継がなければならないものかもしれません。（開発者）

もうインクで悩みたくない方へ、インクメーカーからの提案です！

【日付、製造ロット、QRコードなど、お客様の印字に役立つ情報を定期的にお届けするWOCCS通信 Vol.28】

いつもお世話になっております。「明日の印字を変える」でお馴染み、インクメーカーが作った印字専門ブランドWOCCS（ウォックス）です。

6月に東京ビッグサイトでFOOMA展が開催され、私達も出展しました。ここで初披露したのが「インクメーカーが作った、印字の課題をインクで解決するためのインクジェットハンディープリンター」です。ブースへお越しくださった皆様、実際に触ってくださった皆様、ありがとうございました！見逃した方、損はさせませんのでぜひご一読ください！

このプリンターは、日付、製造ロット、QRコードなどマーキングに特化した単色のインクジェットプリンターで、安い・簡単・手軽なだけでなく私達インクメーカーがインクサポートできることが最大の特徴です。

出展当日、多くのお客様にお立ち寄りいただき、実際にこのプリンターを触っていただきました。「こんなに手軽に印字ができるの？」と驚かれる方が多数いらっしゃいました。

そうなんです！たくさんあるマーキング手段の中で手軽さをトコトン追求したのがこのサーマルインクジェットカートリッジ方式のハンディプリンターです。しかも、よりご安心いただけるようにインクメーカーがインクをサポートします。

「インクが合わないと、良い印字ができない」

そのとおり。インクって重要なんですね！印字後にもっと速く乾くインク、対象物にもっと強く定着するインクなど、お客様のご要望を満たすためにインクも日々進化しています。この最新インクを、お客様に必要なタイミングでお使いいただきたい。これを実現するためには「開発力」だけではなく、「小回りを利かせられる体制」が必要で、誰でも簡単にできるわけではありません。（なぜこのように業界では非常識ともとれる行動に出たのか、その理由を次の「開発者の一言」で熱く語っています）。インクでお困りの方、ぜひご相談ください！

✙✙　開発者から一言：こちらを是非クリック下さい

展示会への出展をとても重視しています。

情報収集を目的に来られる、本気度の高いお客様と、とにかく伝えたい私達との真正面から交わす真剣なトークが毎回繰り広げられるエキサイティングな場所です。インクメーカーであり、かつ、誰よりも印字に対して真剣に向き合おうとする印字専門店の私達にとって、インク使用量が多く印字安定性が大きな価値になる大ロットのお客様はもちろん重要ですが、手軽さやお手頃価格が大きな価値になる小ロットのお客様にも選んでいただける手段を持つことが大変重要になります。

これを満たすべく先行して取り扱ってきたのが、他社製インクを使うBENTSAIハンディプリンター。おかげさまでこのハンディは多くのお客様にご愛用いただいており、現在も販売台数を伸ばしています。

なぜ、自社インクが使えるハンディを先に扱わなかったのか？理由はシンプル。そのようなハンディプリンターを準備するのにかなり時間がかかるからです。待っている間を有効に活用するため、先行して上記の他社ハンディを扱い、このハンディでマーケティングを行って市場を知っておく。そしていよいよ登場するのがFOOMAで初お披露目となった、私達のインクが使えるハンディです。

このハンディの最大の特徴はインクサポートにあります。

この価値を最大限理解していただけるお客様は、印字にとってインクが重要であるとご理解されているお客様でしょう。つまり、インクに関して何らかのお困り事をすでに抱えていたり、ハンディの存在をご存じでインクが重要になることを容易に想像できる方々。そしてこの方々にいかに知っていただくかという事が重要になります。

今回のFOOMAとこれまでの展示会の大きな違い、大きな変化は、ブースへお立ち寄りいただいたお客様から「インクって重要だよね」という共感のお声をこれまで以上にいただいたことです。我が意を得たり。感謝しかありません。

これまでハンディプリンターは、どこよりも安く、操作が簡単で、手軽に運用できることを優先して扱ってきましたが、今後これでは足りなくなると思っています。これが当たり前になったときに価値になるのは何か。それがインクサポートではないでしょうか。これを言うのは簡単ですが、実行するのは大変です。開発を伴う案件は時間とコストがかかるのは当然。さらに、ハンディプリンターは小ロットがメインなので消耗品であるインクカートリッジの使用ペースが遅く、結果取扱量が少なくなる事も当然。

この2つの課題が障壁となってやりたくてもやれない、というのがほとんどではないでしょうか。ではなぜ私達はこの領域に足を踏み込んだか。答えはシンプル。「印字の課題をインクで解決したい」、これだけです。

これが私達の使命、私達の存在意義だと強く認識すると、私達の技術で解決できる課題が目の前にあるのにこれをやらないという選択肢は減ります（中にはどうしても実施できない案件もありますが）。そうやって活動していると、少しずつお客様から「ありがとう」の声をいただけるようになる。これがあるから、苦労が苦労でなくなる。

そうなんです。私達は「町の印字専門店」として身の回りの困り事を解決することを心底楽しんでいます。お客様から頂くご要望の技術的なハードルはドンドン上がりますが、それでも、「さて、次はどのように解決しようか」と開発心がくすぐられるのです。もっと良くしよう、明日の印字を変えよう、と。

また長くなってしまいましたが、ご了承ください。普段印字と真剣に向き合い、必死のパッチで情熱を燃やせば燃やすほど、語りたいことが多くなるものですから。業界の非常識という「ハンディキャップ」がメーカーを活性化し、手軽に印字できる「ハンディプリンター」がマーキング市場を活性化する。そんな夢を持っている町の商店であり続けたいと思っています。（開発者）

関西物流展出展予定：6月 16～18日　インテックス大阪

【展示会出展のご案内】
弊社独自の技術や商品を分かりやすく解説し　実際に商品を手にとってその魅力をご体感いただけます。この機会に是非ご来臨賜りご高覧いただきたくご案内申し上げます。なお行政当局からの要請などで、開催や来場制限が課される場合があり得ます。下記サイト（画像をクリックするとジャンプします）でのアナウンスを随時チェックください。

新着動画：2020・06.21更新：0.1CC 以下のインクで描画可能　WOCCS Labo

WOCCS Labo：スポイト数滴、0.1cc足らずのインクで描画可能！

吐出原理はサーマルインクジェット。WOCCSですでにリリースしている製品と同じです。導入後すぐにお使いいただけるよう、プリンタ―本体、専用カートリッジ、専用スライダーがセットになっています。

この特長を生かして想定される用途は、液体をターゲットにしている大学等の研究機関、インクメーカーや材料メーカーのインク開発部門などでインクの評価の手助けをすること、また、インクを製造する際の工程検査で従来の粘度や表面張力、粒度分布測定に加えて簡単な印字チェックをしてもらえること、さらには、極小ロットの印字しかしない印刷メーカーなどなど、従来のマーキング印字のターゲットとは大きく異なりますが、極めて特長的な差別化されたアイテムで私自身とても楽しみにしている製品です。(WOCCS事業部門長：中村さん談）
WOCCS Laboのパンフレットはこちら

WOCCSって何？

WOCCSはマーキング、コーディング印字に特化した製品をそろえた、ユニオンケミカー株式会社のオリジナルブランドです。

多くの印字方式の中でも特に手軽なシステムは「サーマルインクジェットカートリッジ」ですが、そもそもインクがお客様の製品に合わなければ全く使えません。もっと手軽に印字していただくためにインクメーカーが考えた最適解、それが WOCCS です。一人でも多くのお客様のお役に立てるよう、インクだけでなくプリンターもオプションも一緒にご提供致します。

「印刷後は1秒で乾燥するが、ノズルでは1時間以上放置しても乾かないインク」や「未処理PPに対してセロテープでも剥がれないほど強く密着するインク」など、ユニークなインクを開発していますのでどうぞお気軽にお問い合わせください。

動画：331秒（5分 31秒で WOCCSの全てがワカル神動画５本！

↓↓　1分 45秒で全てをお見せします！是非ご覧ください！