EFI:X5 Nozomiを公開

2024年5月30日

EFIはDrupaで、ブランクの段ボール基材を受け入れ、印刷し、完全な箱を形成する、1つのラインで統合されたオンデマンドの箱印刷ソリューションが可能な、全く新しい印刷・コンバーティングライン、Packsize X5 Nozomiを披露した。

自動包装パッケージング・ソリューションを製造する Packsize社は、自動製函機の Xシリーズを開発した。そのため、これをデジタル印刷と組み合わせるのはごく自然なステップに思え、Fieryとの提携につながった。

ラインは右から左へ進み、段ボールフィーダーから始まる。このフィーダーは、4つの Z折り供給フィーダーから同時に段ボールを取り込むことができるため、幅の選択が可能で、箱から箱へとサイズを切り替えることができる。EFIのコーポレート・ビジネス担当バイス・プレジデントであるリズ・ローグ氏によれば、サイズと形状に応じて 3万種類の箱を生産できるという。

最初のステップは、選択したロールからボードをカットすることだ。印刷ユニットは Packsizeに完全に統合されている。プライマーを塗布し、EFIの UV LEDインクを使って CMYK+オレンジで印刷する。そこから、ボードが型抜きされ、箱に成形され、接着される。箱は、ラベル印刷・貼付ユニットを備えたベルトコンベヤーに出力され、出荷明細や危険ラベルが自動的に箱に貼付される。

左から EFI社 CEOのフランク・ペニシ氏と EFI社ワールドワイド・マーケティング担当副社長のケン・ハヌレック氏

システム全体は完全に自動化されており、端から箱をピックアップする以外は、オペレーターの介入はほとんどない。このシステムは、6秒に1箱を生産することができ、1時間あたり最大 600箱を生産することができるが、実際の数は箱のサイズによって異なる。

EFIのワールドワイドマーケティング担当バイスプレジデント、ケン・ハヌレック氏によると、EFIは今年後半に、コンバーターが顧客に出荷しやすい平らな箱を生産するための第2の構成を提供する予定だという。

システム全体は、クラウドベースのデータ分析を含む Packsize社の PackNet生産システムで稼働する。もちろん、印刷ユニットは Fieryフロントエンドによって駆動される。

EFIのフランク・ペニシ最高経営責任者(CEO)は、コンバーターからメーカーまで、さまざまな用途に適していると述べ、次のように付け加えた: 「私たちの主なターゲット市場は物流会社で、その後、他の市場へと展開していくつもりです」。

EFIの Packsize X5 Nozomiは、平均 6秒ごとに完全成型された箱を生産する

Packsize社はヨーロッパとアメリカで事業を展開しており、主要製造工場はスウェーデンにある。

X5 Nozomiは現在、米国の顧客サイトでベータテスト中だが、現在注文可能で、2025年 1月から納入される予定だ。

X5ノゾミの他にも、EFIはノゾミの新機種を発表した。その中には、缶のような金属パッケージ用のアルミに印刷する 12000MPも含まれる。また、幅 1.4mの既存の 14000プラットフォームに水性インクを追加した待望の 14000 AQや、サイン・ディスプレイ市場向けの 幅1.7mの 17000 SDもある。これらについては、また来週詳しく紹介する。

それまでは、packsize.comでXシリーズの詳細を、efi.comで X5 Nozomiの詳細をご覧ください。

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