ドイツ放浪記(94):ウィーンの街歩き(2)

これは何だかご存じだろうか?まあ私の好物系(笑)のモニュメントで、旧ソ連による戦没兵士慰霊碑(Heldendenkmal der Roten Armee:赤軍英雄記念碑)である。旧ソ連はこういう慰霊碑をあちこちに建ててその存在を誇示するのがお好きだったようである。有名なものでは旧西ベルリンの慰霊碑、旧東ベルリンのトレプトウ公園のモニュメントなどがあり、小規模なものはこのシリーズでもいくつか紹介したように、旧東独各地に散在している。こういうものはソ連崩壊後も、後継国家ロシアとの条約で撤去できないことになっているそうだ。

ソースはこちら
旧西ベルリン(Tiergarten)

ソースはこちら旧東ベルリン(Treptow)

こんな「醜い」ものをオシャレなウィーン子が好きなはずもなく、市内の観光ガイドや地図などに表示されることは殆ど無い。リング通りから少し離れた Schwarzenbergplatzにあり、私が初めてこれを見つけた 1981年の時も、たまたまリングを歩いていたところ、遠くになにか違和感を感じたので行ってみたら・・・という感じであった。

オーストリアもドイツと同じく戦勝四か国によって分割占領され、首都ウィーンもベルリンと同じように四か国によってセクターに分割された。あの名画「第三の男」はこの時代を背景としている。ただ、幸いなことに、ソ連占領地区からの人口流出・労働力の流出を阻止するための壁が築かれることはなく、また四か国による占領自体も 1955年も持って終了した。

関連記事

AD space available KNF
JETIC株式会社 SITECH
ImageXpert Ricoh
Konica Minolta Epson
Advertisement Area
ページ上部へ戻る