- 2022-3-1
- 日記的備忘録
ウクライナとロシアの停戦交渉はまだ継続中、朝にその結果の報道を受けてまた投稿予定ですが・・・この画像を見てなにか思い当たりませんか?
左側のスーツ姿のロシア交渉団 vs 右側の普段着のウクライナ交渉団・・・大企業 vs ベンチャー・・・大企業がパテントやら敏腕弁護士やら巨額の資金やら、あらゆるリソースを使って、目障りなベンチャーを潰しにかかる・・・弱小ベンチャーは全面戦争では勝ち目はないが、世界を味方につけて大企業の弱みを突いて一点突破を図る・・・
大企業の代表団は「持ち帰って検討する」とくらいしか権限を与えられていない vs ベンチャーは「これを獲得すれば、即決していい」と全権を託されている・・・典型的な「鈍重大企業」vs「軽快ベンチャー」!・・・日本の鈍重大企業の経営者はなにかを感じて欲しいところですね(笑)
ビジネスでこういう現場に数限りなく遭遇してきました。最初の数分~数十分で決まります。「なんだ、権限を与えられてないのか!」と見透かされた方が負け!その場で「YES/NO」を即答できないような交渉団は無意味です!
多分、大企業の交渉団は原則を繰り返すだけ・・・ベンチャーがその詳細を質問すると答えることができない。なぜ?そもそもネゴ代を与えられていない。原則を譲るなとしか言われていない。変化球的提案や「それどういう意味ですか?」というツッコミ質問に即答できない。うっかり答えてしまって言質を与えると、あとで本社の強権(狂犬)ワンマンボスに「なんでそんなこと言ったんだ!」と叱責・左遷される・・・だから「持ち帰って検討します」としか言いようがない・・・これ、交渉ではダメダメパターン!
自分は弱小新規事業の責任者時代に、自らこういう交渉に出向いてた。即断即決即答が命だから・・。自分で行けない時には、代わりに行ってくれる営業部長には全権を与えていた。なにか有ったとしても後で「なんでそんなこと決めちゃったんだ!」という叱責は無し!そこを事前に明確にしておかなかったとしたら自分(社長)のミス!
この、右のベンチャーの帽子かぶってるやつ、いいなあ~(笑)バシバシ突っ込んでいる感じだな!右から二人目なんか、余裕さえ感じられる(・・・なんだ、大企業もたいしたことないな~って顔してる(笑))左の大企業側はみなうつむいている(答えに窮している)のに、右のベンチャー側はみな顔をあげている!ベンチャーの勝ち!(笑)
【ちょっと解説】
多分・・・プーチン会長兼社長兼CEOは、係長時代から全権を与えられていないのに、自分でハラを括って即断即決で交渉してきて成果を出してきたんでしょうね。ここで即決しないと相手に舐められる・・・それがわかっているから、ハラを括って決めて、あとで本社に帰ってから上司を説得する。その際に、ちゃんと上司に「花を持たせる」(これ大事!)。
上司のことを(どうせ事前に相談したって、ちゃんとしたガイドラインも出せないくせに・・・)と見透かしている。で、自分のハラで交渉してからちゃんと報告し、上手くいけば上司の手柄にしてあげて、そうでなければ自分の失敗と認める(認めて失脚・左遷されるレベルかは見切ったうえで(笑)) こういう係長は伸びますね~!オレがオレが・・・だけでは、上司から疎まれる。でも上司は頼りない・・・そこでどうするか!
若手諸君、少なくともあるところまではプーチン係長を見習うといいよ!・・・で、部長・役員・社長になったら「謙虚に」なりましょう、部下にも協力会社にも(笑)