HP:BASFの3D素材及びパートナーシップを発表

HPは、BASFと提携して開発されたポリプロピレンで、3Dプリンター用の新素材「HP 3D High Reusability PP」を発表しました。同時に、HPは他にも多くの提携を推進中としています。

The HP Jet Fusion 5200 3D printer, complete with processing station.
処理ステーションを完備したHP Jet Fusion 5200 3Dプリンタ。

新しい高再利用性PPは、3DプリンターのHPのジェットフュージョン5200シリーズで使用するために特別に開発されました。耐薬品性、低吸湿性、長期耐久性に優れ、性能とコストのバランスが良いとのことです。自動車、消費者、産業、医療分野での使用に適しており、配管、流体システム、容器などの用途に適しています。例えば、自動車メーカーは、自動車の内装、外装、エンジンベイに使用されているのと同じPPを試作や最終部品の製造に使用することができます。

HPは、BASFと協力して新しいアプリケーションを開発し続けているとのことです。BASFは世界有数の化学企業であり、特定のプリンタ用に調整された材料を開発するために他のいくつかの3Dプリンタベンダーと協力しているので、これは驚くはなしではありません。

HPはまた、3Dプリントを含む設計と製造サービスをグローバルに提供しているOechslerとの新たなパートナーシップを発表しました。Oechslerは、ドイツのAnsbachにある工場に産業グレードのHP Jet Fusion 5200 3Dプリンタのフリートを設置しており、HPとその顧客の両方と協力して新しいアプリケーションを開発しています。パートナーというよりも、HPの顧客と表現した方が正確かもしれませんが、Oechsler社はRösler社が開発したHP Jet Fusion 5200シリーズ用の共同後処理ソリューションを使用した最初の企業であることは注目に値します。

Oechsler AGの研究開発担当上級副社長であるMatthias Weißkopf氏は、次のようにコメントしています。「HPの生産グレードの3Dプリントシステムの高度な機能により、これまでにないレベルの品質、スピード、信頼性、コスト削減を提供することができます。製品のライフサイクルのあらゆる段階で緊密に協力し、HPやお客様と一緒に画期的なアプリケーションを共同開発する機会は、産業界を変革していくでしょう。」

また、HPは、プラスチック部品と金属部品の両方を生産するためにプリンタを使用している企業のデジタル・マニュファクチャリング・ネットワークも拡大しています。HPデジタルマニュファクチャリングネットワークには、米国、アジア、ヨーロッパの企業が参加しており、最新のメンバーは、米国シカゴに拠点を置くFast Radius社です。

一方、ゴルフクラブと関連機器を製造するCobra Golf社は、金属射出成形部品の製造を専門とするParmatech社との提携を選択しました。Parmatechは過去2年間、HPのMetal Jet 3Dプリンタを使用してきましたが、Cobra Golfで使用する予定です。

HPの3Dプリンターについての詳細情報はhp.comで、材料についてはbasf.comでご覧いただけます。

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