ドイツ放浪記(59):旧ドイツ領のポーランド語地名

このシリーズでは、いずれ「誰も知らないシリーズ」で詳しく紹介するために、敢えて町の名前を表に出していないんだけど、まあこの町はちょっと例外的に「Kolberg:コルベルク」とネタバレさせよう。現在はポーランド領になっているのでポーランド語で「Kołobrzeg:コウォブジェク」となっている。

↑↑ これは、この町のドイツ語名がそのままタイトルとなった「KOLBERG」という「とあるドイツ映画」の冒頭画面である。どういう映画なのかは次回に解説するとして・・・

ポーランド語のアルファベットはラテンアルファベットをベースにして、補助記号を付加したものも含めて32文字ある。L(l)の縦の部分の真ん中に短いストロークを入れたŁ(ł)は、英語の waterの wのような音となる。

例えば、その映画の最初のシーンに搭乗する旧ドイツ帝国領 Schlesienの中心的な町 Breslau(ブレスラウ)・・・この特徴的な装飾のラートハウスを見れば「特殊なドイツオタク」なら「ああ、あそこね!」とピンとくるあの町(笑) その Breslau(ブレスラウ)はポーランド語では Wrocław「ヴロツフ」となる。

とはいえ、ドイツ語の L(l)が全て自動的にポーランド語では Ł(ł)になるわけでもない。例えば、私のお気に入りの町 Görlitz(ゲルリッツ)はポーランド語では Zgorzelec(ズゴレジェツ)となる。何か音韻対応の規則性ってあるんですかね?

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