ドイツ放浪記(77):トルン再訪・・・世界遺産となる前の旧市街

単身駐在だった時には、とにかく「行ったことが無い町を潰そう」とばかりに、同じ町を再訪することは稀で、行ったことのない町にドライブで出かけては地図に「行った!」印を増やしていた。

最近は「行ったことはあるんだけど、街をちゃんと見た気がしないよなあ」「あそこの建物が妙に気になったんだけど、あの時は駆け足だったから行かなかったよなあ」というのがいろいろ出てきて、二度・三度と再訪・再々訪することも増えている。行ったことのない町を潰すより、心残りを潰す・・・そんな感じである。

ヴィスワ川に接してある、ここ「トルン・Toruń(ポーランド語)・Thorn(独語)」もそんな町の一つである。まずは 30年前の写真をアップしておこう。

正直申して、街はボロボロだった。旧東独と同じく、補修用の資材が不足していたと見えて、外壁や窓枠などに酷い傷みが見られ、道路もあちこちの舗装が剝がれたままだったりした。が、東西の壁が崩壊し、経済状況が変わってきたのだろうか、あちこちで修復工事が始まっているようであった。この訪問時から 6年後の 1997年には旧市街が世界遺産に登録されているので、そのための化粧直しの意味もあったのだろうか?念願だった EU加盟は 2004年になって漸く実現することになる。

因みに、地動説を唱えたコペルニクスはこの町の生まれで、その生家は博物館になっている。

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