- 2022-7-4
- 日記的備忘録
先日、甲子園でのデーゲームの前に、阪神のウィルカーソンという投手が、月間 MVPの表彰をされてまして・・・その賞金がなんと30万円!え?それって $2,200だよ!
仮にもプロ野球の投手が、並み居るライバル達と一か月投げ合って、勝ち星や防御率を総合的に勘案して、リーグで今月最高!と認められて・・・その賞金が $2,200!なんだかなあ~
ちなみに MLBの月間 MVPは賞金無し・・・名誉だけです。が、そもそも年俸が桁が違いますからね。
これは都内某所にあるラーメン屋です。画像をクリックするとスライドショーになります。ドギツイ醤油色のスープが特徴的ですが、見かけほどドギツイ味ではありません。高齢の夫婦と、そのどちらかの母親と思しきおばあちゃんの3人でやっている店ですが、ずっと続いているところからは一定の固定客がいるようです。
で、このラーメンが一杯 430円!え?それってたったの €3.-だよ!オジサンが、出汁を取ってラーメンスープを作り、手間暇かけて自家製のチャーシューを作り、タマネギを刻み、麺を茹でて、茹でて味付けしたサヤエンドウと海苔を乗せて・・・やっと出来上がるラーメンがたったの €3.- って・・・(嘆)普段は刻み玉ねぎの増量は無料なんですが、今は玉ねぎ価格の高騰で、それも中止してギリギリの経営努力をしているのです。
因みに €3.-というと、ドイツでは簡素な店(Imbiss)で、焼ソーセージ(Bratwurst) 1本の値段です。これを切ってケチャップをかけ、カレーパウダーを振りかけるとカリーヴルスト(Currywurst)といって既に €3.5-くらいになったりします(下の画像はハンブルクの事例で、クリックするとスライドショーになります)
第1四半期の締め日が来て、大方の輸出企業は円安に一息ついているのではないでしょうか?確かにそこだけに着目すれば輸出企業の業績にはポジティブ要因です。しかし、ドルやユーロの側からみれば、日本人の労働の対価が安くなったことに他なりません。
かつて、東西ドイツの壁が崩壊し、自由化されたばかりの東欧諸国に旅行した際や、経済が発展途上だった時期の中国などで感じた「なんて物価が安いんだ!」「この物価で生活成り立つのか!ということは給料賃金も相当安いんだな・・・」という感想を持ちました。今まさに、それが日本で起こっているワケです。
あなたの年俸をドル換算あるいはユーロ換算して、海外現法の同僚に「これってあんたの国の水準だと、どういうレベルなの?」って訊いてみてください・・・その答えにガックリくるかと思いますが、それが我々が考えないといけないガラパゴスの現実なのです。