こんなところにインクジェット(3) 住宅の外壁

一件本当にレンガ積み上げたように見えてしまう最近の住宅の外壁。色もレンガ調とはいえ様々なバリエーションがあります。これはインクジェットでプリント・・・というか着色されているものがあります。

こういった外壁材は「ガルバノ鋼板」と呼ばれる薄手の鉄板にレンガの形のエンボス(凹凸)をつけ、裏面にグラスウールなどの断熱材を仕込んであり、着色されない状態で在庫しておきます。

そして施主がカタログから選んだパターンと色の情報を受けて、オンデマンドでインクジェットで着色していくという段取りです。建材はバルキーなので、着色しない状態で在庫しておき、注文を受けてから着色することで大幅な在庫が削減されます。

かつ外壁材を貼り付ける作業は住宅建築の工程のなかでも最初にやるものではなく、比較的後の方なので注文を受けてからで間に合うということです。

インクジェットなんて、寿命は大丈夫か?という不安を持たれる向きも無きにしも非ずということで、各社は積極的には宣伝していませんが、ここではスプレー塗布やペンキ塗りと同じ位置づけでインクジェットが使われているのであり、使われているインク(着色材)は、外壁という過酷な用途にも十分耐える材料が使われています。

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