ウクライナ侵攻:ロシアの狙いは何なのさ?


++ キエフ近郊の軍事基地周辺での戦闘 ++

更新:2022年02月24日 16時09分(ドイツ時間)
ウクライナ軍によると、キエフ近郊の軍事基地をめぐってロシア軍と戦闘が起きている。ドイツの安全保障当局は、ロシアのサイバー攻撃について警告している。

↑↑これはドイツの ARDという放送局(日本の NHKに相当するが、もっとマトモなメディア)のTagesschauというニュース・ウェブサイトからの引用です。今日は終日、これに釘付けでした。日本のメディアだけを見ていてもホントのことはわかりません。

一線を越えてしまいましたね、プーチンは・・・ぶっちゃけ申して、欧米諸国は威勢のいい非難を続けてはいますが、現実に軍を派遣して、か弱いウクライナ軍を後方支援したり、場合によっては矢面に立ったりはしませんし、出来ません。そもそも(まだ)NATO加盟国ではないので、集団的自衛権の蚊帳の外だし、ここで強権(狂犬?)プーチン率いるロシア軍との直接対決に巻き込まれたいとは誰も思っていない。

あまり表立っては誰も言わないことですが、欧米諸国はウクライナを見捨てるんだろうと思います。古くはベルリンの壁が構築された時も、ハンガリー動乱の時も、プラハの春の時も、西側はソ連と戦争になるリスクを冒してまで、東ベルリン・ハンガリー・チェコスロバキアを救おうとはしなかったわけです。今回もウクライナは見捨てられるのでしょう、残念ながら・・・そこを完全に読み切っているプーチンは、ある意味やりたい放題です。

プーチンはどこまで行くのか?なにをしたいのか?まずはキエフを包囲・占拠して、お笑い芸人だったゼレンスキー大統領に「軍門に下るか、キエフを徹底的に破壊されたいか?」の選択を迫るのでしょう。ナチスなら「キエフをワルシャワにされたいか?プラハのように残したいか?」なんて・・・あるいはピストルを渡して部屋に独りにするとか・・・なんと言っても、NATO軍は助けに来ないわけですからこの程度はやりたい放題。結果として親ロシア傀儡政権を立てるか、そこまで無理としてもゼレンスキーの後任に「NATOに加入なんて動きを見せたら、キエフは何時でも爆撃してやるからな」って脅す。

でも、それが究極の目的?いえいえ・・・下の地図をご覧ください。BBCのサイトからの引用です。

我々は西側視点で世界を見がちですが、東側・・・というかロシア視点で見ると何が見えるか?この地図でお分かりのように「旧ソ連時代の東欧衛星諸国」の殆どは 1997年以降に NATOに加盟しちゃったんですね。NATOが積極的に勧誘したというより、このあたりの国は共産圏時代のソ連ロシアの圧政に苦しんで、ロシア人大嫌いですからね。ナチスの末裔のドイツと、スターリンソ連の末裔のロシア・・・どっちを選べと言えば、今はまともなドイツのいる西側の方が魅力的なのは当然でしょうね。

NATO(北大西洋条約機構)は旧ソ連に対抗するために出来た西ヨーロッパの軍事同盟だったのが、ソ連崩壊後、旧東欧諸国がオセロのように寝返って続々と NATOに加盟しちゃった。もう一度上の地図を見て「ここでウクライナまで NATOに入ってしまうと、もうロシアは「後がない」ところまで下がってしまうことになるわけです。だから、なんとしてもウクライナの NATO入りは避けたい。で、NATOが今なら軍事的な手出しができないことをいいことに、電撃作戦でウクライナに攻め入り、非武装化し、占拠し、ロシア軍を進駐させ、ロシア化してしまう・・・まずは、そこ!

しかし・・・多分、そこでは終わらない。そもそも NATOもアホではないので、「門戸開放」・「来るものは拒まず」と言って、今回も「NATOがこれ以上の東方拡大をしないという法的な確約を!」というロシアの要求を原則に基づいて拒否はしましたが・・・実質的には、ウクライナが NATOに「いつまでに入れてくれるのかはっきりとステップを示してよ!ウチは仲間に入りたいんだよ~」といっても、ウクライナを入れるとロシアと揉めるよな~と分かっているのでノラクラしていたのです。これって、トルコが EUに入れてくれ!と申請してもノラクラしてるのと似ています。かつてウィーンを包囲したトルコを EUに入れる?冗談じゃないぜ・・・って、西欧人は本音で思っています。

ということで、ウクライナが実際に NATOに加盟できる可能性は殆ど無いと思われるのです。じゃ、何故プーチンはウクライナにこんなにこだわるのか?

先の BBCのサイトによれば、プーチンは西側諸国・NATOに対して要求していることは(これ以上の東方拡大をしないことのほかに)「NATOが「ロシア国境の近くに攻撃兵器」を配備しない、1997年以降にNATOに加盟した国々から NATOが部隊や軍事機構を撤去する――など。1997年以降の NATO加盟国というと、中欧、東欧、バルト三国を指す。ロシアは実際には、NATOの範囲が 1997年以前の状態に戻ることを求めていることになる。」ということです。

私の想像ですが、ここで実質丸腰のウクライナで「本気」あるいは「狂気?」を見せつけておいて、それを梃に上記の交渉のバーゲニングパワーとしていくのではないでしょうか?

では、誰もプーチンを止められないのか?残念ながら西側の経済制裁は、石油と天然ガスをロシアに大きく依存している今の状況では、自分たちへのブーメランがあるので腰が引けたものになり、決定的なダメージ・・・というか、プーチンに「いやあ、やり過ぎちゃったな、引き下がるか」と翻意させることは無理と思います。経済制裁なんて、あの小国の北朝鮮・金正恩でさえ改心させられないんですから・・・実効があるとは思えません。中国なんて、早速ロシアから小麦を買うとか、今回の件に理解を示すとか表明してるわけですから・・・

期待できるとしたら・・・ロシア軍とか「イエスマンのフリをしている」政権幹部のクーデターですかね!

よくある話ですが、国民に外に目を向けさせるとか、戦争するとかって・・・国内事情が煮詰まっている時の打開策とか、人気回復っていうのがありがちです。かつてソ連ロシアに隷属していた衛星諸国が西側 NATOに続々と寝返っていったことや、経済低迷が続いている現状に、「これでええんか!喝っ!」という向きもあるでしょう。政治家としての人気挽回策を打たなければ・・・という強迫観念に襲われたのでは?と考えても不思議ではありません。でも、それはプーチンの視点であって、例えば退役将校などは「ノー」を突き付けているわけです。そのへんに期待したいところですね~。

更に申せば、プーチンは「大統領経験者は、退任後も生涯にわたって現役時代の案件で訴追されない」みたいな法案を通しましたよね?要は、韓国の大統領みたいになりたくないわけです。彼も自分の体力の限界や老後の生活の計算をしていると思いますが、そういう「個人的保身」の為に、人気を維持するために今回のようなことをやっているという側面も必ずあると思います。それで犠牲になる無辜の市民はたまったもんじゃないですね!

・・・もう一言いえば・・・プーチンは「クスリ」やってないですかね?目つきが異常のように見えました。

下の御仁がまたなにか言ってますが(笑)、こいつが復活する前になんとかロシアで自浄作用が起こることを期待しましょう!

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