デジャヴュ(Dejavu)・・・あれ、どこかであったよね、これ?

中国の恒大集団という超巨大なゼネコン?デヴェロッパー?が経営危機とかで、いろんな影響が取りざたされています。(折角5桁に乗った富士フイルムの株価が4桁に戻ったのはその所為かも・・・買い時か?(笑))。習近平氏が「マンションは住むものであって、投資するものではない」・・・との発言が引き金とかなんとか・・・え?なに?それって何年か前に聞いたことあるぞ?

インクジェット(特にヘッド)関係者の方ならご存知のように、建材としてのセラミックタイルにインクジェットプリントが導入されて、大きくブレークしたことをご存知と思います。

ヨーロッパでも南欧のスペインやイタリアは、北の方の「壁紙・タペストリー・絨毯」文化ではなく「タイル文化」で、建材としての大判セラミックタイル(1m x 1mなど)が大量に生産されており、インクジェットが様々なメリットを提供できることが理解されて以来、数年でインクジェットプリンターが普及・飽和しました。

この技術はあっという間に中国に飛び火し、マンション建設ブームに乗って爆発的に普及しました。私がまだ現役サラリーマンの時代ですから 2010年あたりだったように記憶しています。上の写真はそんなブームのほんの氷山の一角ですが、このすべての部屋にセラミックのタイル建材が使われるわけですから中国全土の需要たるやすさまじいモノがあったはず・・・

ただ、マンション建設ブームとはいっても、日本のとはスケールが異なり、中国のあちこちに投機対象の巨大なマンション群が乱立していき、そこには誰も住んでいないという奇妙な現象が起こりました。将来の値上がりを期待させて「理財商品」と称して個人投資家に販売するというもので、所有者はいても誰も住んでいない・・・所謂「鬼城」と言われるヤツで、鬼は幽霊、城は都市という意味で「ゴーストタウン」があちこち出現することになったのです。(参考 2016年の日経ビジネス記事

この動きが過熱し過ぎて「ちょっとヤバイかも」という気配を感じた習近平はなんらかの規制をかけたと思われます。この理財商品ブームは冷や水を浴びせられ、マンション建設ブームが冷え込み、セラミックタイル需要も沈静化し、中国でのセラミックプリンターブームも一気に冷え込んだのです。

中国には「HOPE」と「MEIJA」という二大セラミックプリンターメーカーがありますが、彼らもワンパスのインクジェット技術を転用して、高速のテキスタイル機を開発して多角化を図った・・・そんなことも有るくらいですから・・・

ということで、今回習近平が「マンションは住むものであって、投資するものではない」と言ったことで巨大デベロッパーが経営難?なんで今更?今頃?・・・と奇妙な感じもするのです。

ちなみに上の花模様の組タイルは中国製で、このサイトに載っています。いいお値段で売ってますね~!それと・・・サイトのロゴの「赤いMの文字」、あれ?どこかでみたような?これもデジャヴュです(笑)

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