フリント社:Xsysを売却

Flint社は、パッケージ用インクやデジタル印刷事業に集中するために、プリプレス部門の Xsysをプライベート・エクイティ・ファームの Lone Star社に売却します。Xsys社は、パッケージ業界向けに印刷プレート、スリーブ、アダプター、プリプレス機器の開発・提供を専門としています。この部門は、Flint社のフレキソウィングと Xeikon社のプリプレス事業を統合したものです。売上高は約 2億5800万ポンド(約 378億円@150円/£)、従業員は 600人です。

This Xsys Nyloflex FTM Digital plate is designed for printing with water-based inks.
この Xsys Nyloflex FTM Digitalプレートは、水性インクでの印刷用に設計されています。

Flint社は、Xeikonのデジタル印刷機に加え、中核となるインク事業に注力するため、今年初めに Xsys部門を設立しました。その後、夏にロイター通信が報じた記事では、Flint社が買い手候補と話をしていることが示唆されていましたが、同記事では、プラスチックの使用に関する環境・社会・ガバナンスの問題から、プライベートエクイティのバイヤーがプラスチックパッケージ事業に「愛想を尽かしている」とも指摘されていました。

アントワン・ファディ Antoine Fadyは、フリント社の CEOを辞め、代わりに Xsys社の CEOに就任します。また、ダグマー・シュミット Dagmar Schmidtが最高執行責任者となり、マーティン・ザウアー Martin Sauerが最高財務責任者となります。これに伴い、スティーブ・ドライデン Steve Drydenは、フリント社の最高執行責任者からフリントグループの新 CEOに昇格します。

Fady氏は、今回の売却を「Flint Groupと Xsysにとって次の論理的なステップ」と呼び、「Xsysをさらに発展させることができる。「この売却により、Xsys社は、フレキソ印刷および凸版印刷のプリプレス業界において、それぞれの市場セグメントと顧客タイプに合わせたテーラーメイドのソリューションを提供する、独立したベスト・イン・クラスのフル・ソリューション・プロバイダーとして発展することができます。Lone Star社の経験と実績は、Xsysを次の段階に進める上で大きなメリットとなるでしょう」と述べています。

Flint Groupのプレスリリースによると、双方とも取引条件を明らかにしていないものの、売却による追加資金の恩恵を受けることになります。この取引は、規制当局の承認を含む通常のクロージング条件を満たす必要があります。なお、Flint GroupXsysLone Starの詳細情報はこちらをご覧ください。

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