Bobst:数字は回復基調にあることを示す


Bobstは、パンデミックの影響はあるものの、下半期には改善の兆しが見られ、1,730万スイスフラン(20億円@116円/スイスフラン)の純利益を計上した 2020年の決算を公表しました。

Jean-Pascal Bobst, CEO of the Bobst Group
ジャン=パスカル・ボブスト、ボブストグループCEO

それにもかかわらず、売上高は 2019年の 16億 3,600万スイスフランから 2020年の 13億 7,200万スイスフランへと 16.2%減少し、EBIT(支払利息・税引前利益)営業成績は 4,400万スイスフランと、2019年の 8,100万スイスフランから減少しました。他の年であれば、純利益が 2019年の 5,260万スイスフランからわずか 1,700万スイスフランに減少したという事実は警戒すべきことですが、代わりにボブストの経営陣がパンデミックに対応した方法の前向きな兆候と見なされるべきでしょう。

同社は、1億 6,000万スイスフランの未払い現金の流入により、2019年に 5,900万スイスフランの純負債ポジションを 2020年には 400万スイスフランの純現金ポジションに転換することができました。全体としては、新規受注は 2019年より 4%減少しましたが、上半期の 21%の落ち込みと照らし合わせると、下半期には受注が大幅に回復していることがわかります。

当然ですが、印刷・コンバーティング事業が最も苦しんだのは、新規売上高と顧客の機械使用率の両方でした。しかし、サービス&パフォーマンス事業は、Bobstの部品サプライチェーンが効果的であることが証明されていることと、必要に応じてリモートサービスを提供するという利点が組み合わされているため、うまく対処できているように見えます。

また、当然のことながら、Bobst社は今年は配当を実施しません。しかし、パンデミックの状況が悪化しなければ、通期の売上高と営業利益(EBIT)は前年と同程度か、若干上回ると予想しているとボブストは述べています。これは、パンデミックが今後 2年間の経済状況に影響を与えるという Bobst社の想定にもかかわらずのことであり、取締役会は、機械の整備における新たな機会と同社の組織再編計画がその違いをもたらすだろうと示唆しています。

結果の全文を含む詳細情報は bobst.com でご覧いただけます。

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